こんにちは。元リーマン埼玉 (@saitamawoker)です。
今回は、「普通の人が、普通の生活を目指したら、普通にお金が貯まらない」というテーマで紹介いたします。
私は、2022年、33歳の時に資産3000万円でサイドFIREを致しました。
私のYouTube動画をご覧になっている方は、30歳代後半から50歳代前半の方が大半です。
まさに、今、普通の生活をされている、これから普通の生活を目指す方が多いかなと勝手に想像します。
一部の高収入世帯を除いて、普通の生活を実現したら、確実に人生詰みます。
私には兄がいます。
現在40代前半で、7歳と2歳の子供が二人。
夫婦共働きの会社員です。
兄が30歳後半の時に、東京都練馬区、最寄り駅から徒歩10分程の住宅街に、3階建ての新築マイホームを購入しました。
マイホーム購入の数年後に、新車でレクサスRXを購入。
コロナ前は、子供が小さい時でも、ハワイ旅行など毎年のように行ってました。
最近は、軽井沢や白馬など(家ではじっとできないため)毎週のように、練馬から関越道で旅行に行ってます。
観光やスノーボードなどですね。
もちろん、途中、カフェやスタバなど、7歳と2歳の子供に1つずつ、フラペチーノを買い与えています。
7歳の甥っ子が、3歳くらいの時には、既にスタバでフラペチーノの注文ができるようになってましたw
高収入のパワーカップル世帯は、どんどんお金を使って経済を回して頂きたいです。
しかし、私たち一般庶民は、上記の例は少し例外としても、普通の生活を実現したら、普通にお金はたまりません。
そこで、今回は
- 普通の生活とは?を確認し
- 普通の生活にいくらかかかるのか?
- 普通の人の収入で、普通の生活が実現できるのか?
- 普通の人は、今後どうすればよいのか?
- 生存戦略や積立投資と老後の取り崩しシミュレーション結果
をお話します。
是非、あなたの資産形成の一助になれば幸いです。
私のブログやYouTubeチャンネルでは、お金の知識を通じて、人生の可能性を豊かにする情報をお届けしています。
すべては、ありのままに生きるために。
自分の人生、何か会社にコントロールされている、世間や他者の目を気にしすぎている、誰かが敷いたレールに乗っかっているな、自分の人生でこれでいいんだっけ?と感じている方!
あなたも私やブログやYouTubeチャンネルの視聴者の方々と一緒に、人生を自分のものにしていきましょう!
普通の生活とは?
普通の生活といえば、真っ先に、ちびまる子ちゃん、サザエさんやクレヨンしんちゃん、ドラえもんの家庭をイメージするかもしれません。
サザエさん家庭は少し複雑ですが、ちびまる子ちゃん、サザエさんは、二世帯住宅ですね。
普通という定義は、人それぞれですし、自分自身が育った家庭環境等にもよるでしょう。
私個人の勝手なイメージでは次の通りです。
- 普通の生活イメージ
- 持ち家一軒家
- 田舎なら当たり前の車は2台。お父さん乗用車、お母さん軽自動車。
- 車は7~8年に1回、買い替える
- 子供は2人
- 子供は、専門学校、あるいは大学までいかせる
普通の生活は、地域や人それぞれのご事情で異なります。
あなたが考える、「普通の生活」を是非教えてください。
普通の生活にいくらお金が必要か?
ここでは、上記を前提にシミュレーションを行います。
それぞれの出費にいくらかかるかも、人それぞれです。
支出の試算は、あくまでも統計上のデータから引用してきます。
ということで、人生のライフイベントの順番に、人生の見積書を作成していきます。
- シミュレーションの前提
- 夫婦ともに30歳で結婚する
- 子供2人の共働き世帯とする
- 65歳までに子供2人が社会人となり結婚し独立する
- 65歳までの支出を試算する
- 65歳以降の老後費用は年金収入等もあるため、対象外とする
結論は、2億938万円という結果です。
試算の内訳は次の通りです。
結婚:約33万円
「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」「ゼクシィHP」から、結婚にかかる自己負担を試算すると、1世帯で約33万円です。
ここでは、結婚にかかる支出を以下と定義します。
・結婚=婚約+結婚式+ハネムーン-ご祝儀-両家からの支援
婚約は、「結納式」と「婚約指輪」からなるものとします。
婚約の支出は、52万4000円です。
結納式:平均16万6000円
婚約指輪:平均35万8000円
結婚式は、平均327万円。
挙式や披露宴、ウェディングパーティー等の支出です。
ハネムーンは、平均29万6000円です。
合計は、約409万円です。
ご祝儀の「平均197万8000円」、ご両家からの支援の「平均178万4000円」を差し引き、自己負担は「約33万円」となります。
なお、結婚は人生で1回の前提です。
妊娠・出産:約46万円(子供2人の場合)
「福岡銀行HP」で、妊娠・出産にかかる3つの費用が公開されています。
内訳は以下です。
①妊婦健診費用:約11万円
②入院・分娩費用:約47万円(公的制度の控除後)
③マタニティ・ベビー用品などその他の費用:約15万円
上記から、出産育児一時金(令和5年4月より)最大50万円を控除すると、1人あたり約23万円となります。
子供2人を出産すると、約46万円という試算になります。
住宅:約6,363万円(返済の利息含む)
「2022年度フラット35利用者調査(住宅金融支援機構)」によると、購入価格の全国平均は
- 土地付注文住宅:4,694.1万円
- 建売住宅:3,719.0万円
- マンション:4,848.4万円
- 中古戸建:2,703.6万円
- 中古マンション:3,156.9万円
となっています。
高く見積もり、マンション4848万円を採用し、借入は「30年ローンの金利1.9%」とします。
すると、利息は1,515万円となり、返済総額6363万円となります。
教育費:約1,782万円(子供2人)
文部科学省「平成30年度子供の学習費調査の結果について」、日本政策金融公庫「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」を基に「みずほ銀行」が試算した結果によると、小学校から大学まで全て国公立の場合でも、1人あたり平均「約891万円」です。
お子様への結婚援助:約178万円(子供2人)
上記の結婚費用から、「両家からのご支援」が平均178万4000円でした。子供1人では約178万円の半分で済みますが、子供2人を想定しているため、両家からのご支援の金額をそのまま引用します。
住宅リフォーム工事:平均206万円
購入した住宅も、20~30年経過すれば、リフォームも必要になります。
国交省「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、住宅リフォーム工事の平均は206万円です。
車の購入費用:約2,250万円(30~65歳までの35年間)
30~65歳までの35年間で、7年サイクルで買い替えるとします。
お父さんが乗用車、お母さんが軽自動車とすると35年間で、5台×2人=10台となります。
35年間で車の価格も上昇すると思いますが、
乗用車:300万円
軽自動車:150万円
と仮定します。
車の購入費用は、450万円×5回=2250万円となります。
なお、ローン等の金利は無視しています。
その他生活費:1億80万円(30~65歳まで)
総務省「2022年家計調査」によると、夫婦2人の生活費は、住居費を除き、月間で約24万円です。
35年間に換算すると、24万円×12か月×35年=1億80万円となります。
普通の人の手取り収入は?
昨今の社会環境を踏まえて、共働き世帯を前提とします。
総務省の「家計調査 家計収支編(2021年)」によると、平均世帯収入は「約820万円」です。
手取りに換算すると「約650万円」で、月の手取りは「約55万円」となります。
普通の世帯が、普通の生活をして、貯蓄できるのか?
結論は、ほぼ貯蓄できません。
物価上昇などインフレを加味すれば、確実に貯蓄できません。
ざっくりした計算ですが、平均世帯収入で30~65歳まで収入を計算すると、
世帯の年間手取り650万円×35年=2億2,750万円
先ほどの支出は
ライフイベント(子供の教育費含む)が1億858万円
日常生活費用(夫婦2人)が1億80万円
の合計2億938万円です。
現役時代の貯蓄は、
2億2,750万円-2億938万円=1,812万円
となります。
この金額を見れば、老後2,000万円問題も概ねクリアしていると思われますが、
年間と月間の貯蓄額に換算すると、
年間:1,812万円÷35年=51万7000円
月間:51万7000円÷12か月=4万3000円
という結果になります。
年間約52万円、月間で約4万円の収支プラスです。
月間約4万円はもちろん大きいですが、気を抜いたり、物価上昇もあれば直ぐになくなってしまう金額です。
普通の人は、どうすればよいのか?
一番本質な対策は、マインドを変えていくことです。
続いて、そのマインドに基づき、支出の最適化と新NISA等を活用した投資です。
本質的な対策:マインド「価値観や考え方」を変えていく
具体的には、次の通りです。
- 自分(たち)の生活を他者や世間と比較しない(比べると終わりがない)
- 自分(たち)の幸せに気づく(結構身近にあるが、意外と気づけていない)
そもそも、「普通」「平均」というのは、この世に実在していません。
極端な表現かもしれませんが、幻想にすぎません。
収入や資産額に関しても、「平均」ではなく「中央値」を見よ!と言われていますね。
3人グループで、年収300万円の人が1人、年収1億5000万円の人が2人いた場合、このグループの平均年収は、1億100万円です。
しかし、この3人の中に、年収1億100万円の人は実在していません。
普通の生活という幻想は、この平均という考え方と同じと言えるでしょう。
- Aさんのお宅は、新築庭付きマイフォーム
- Bさんのお宅は、子供2人ともお受験させ、私立中学に入学
- Cさんのお宅は、車好きで、フルモデルチェンジするたび新車を購入
- Dさんのお宅は、夏休み、冬休み、年2回、子供を連れて海外旅行
他のご家庭と自分の家庭を比べても、キリがありません。
上には上が必ずいます。ネズミのラットレースと同じ、終わりなきレースです。
- 自分(たち)の生活を他者や世間と比較しない(比べると終わりがない)
- 自分(たち)の幸せに気づく(結構身近にあるが、意外と気づけていない)
繰り返しになりますが、この2点に尽きるのでは、と思います。
私も35歳独身になります。
確かに、友人たちは結婚し、家庭を築き羨ましいと思うのも事実です。
新卒社会人の時は、東京都心のタワーマンションに住みたい、高級車に乗りたい、毎年海外旅行に行きたい、等アレコレありました。
しかし、今は、私は私ということで、独身、ぼっちコミュ障、人見知りのおかげもあり、公園で散歩するだけで幸福感を感じられるまでに至りました。
もちろん、こうして、YouTubeの視聴者の方々との交流も、私の生きがいでもあります。
幸せは、身近にあるということです。
以上マインド面です。
行動による対策:支出の最適化と新NISA等を活用した投資
続いて、そのマインドに基づき、行動による対策です。
マインドが変わったら、行動に移していきます。
つまり、支出の最適化と新NISA等を活用した投資です。
先に結論ですが、先ほど試算した月額4万円の収支プラスで、あなたには豊かな老後が待っています。
行動の王道は、「支出を減らす」「収入を上げる」「投資を行う」です。
このうち、自分でコントロールが可能なのが、「収入を減らす」「投資を行う」です。
「収入を上げる」は昇格や副業など色々なパターン化はありますが、自分のコントロールに制約もあるでしょう。
ここでは、「支出」と「投資」に焦点をあてます。
支出の最適化は、メリハリをつけること
私は、好んで倹約の仙人のような生活をしていましたが、全てを倹約して我慢すべきだと、言いたいわけではありません。
車好きで新車を乗りたいなら、新築マイホームではなく中古住宅に住む
海外旅行が趣味なら、車は中古車にする、あるいはカーシェアで済ませる
自分が本当にやりたいことは我慢せず、たいして重要ではないことは代替手段で済ませる程度でよいです。
こうして、浮いたお金を新NISA等の投資に回して、心の安定資金を作っていきましょう。
たとえば、先ほどの月額4万円という数字。
気を抜けば、すぐになくなる金額ですが、計画的に月4万円貯蓄できれば、非常に大きなパワーを秘めています。
30歳から35年間、月4万円を貯蓄できたら、
- 40歳で480万円
- 50歳で960万円
- 60歳で1,440万円
- 65歳で1,680万円
となります。
月4万円の積立投資で、豊かな老後生活も現実的
これを新NISAで積立投資していきます。
30歳から65歳まで、毎月4万円積立投資を行うと結果は次の通り。
30歳からの投資で試算していますが、途中経過の40歳、50歳、60歳時点の資産額を示します。
あなたの年齢に合わせて、ご覧ください。
- 利回り5%で、4,544万円(40歳時点:621万円、50歳時点:1,644万円、60歳時点:3,329万円)
- 利回り6%で、5,698万円(40歳時点:655万円、50歳時点:1,848万円、60歳時点:4,018万円)
- 利回り7%で、7,204万円(40歳時点:692万円、50歳時点:2,083万円、60歳時点:4,879万円)
- 利回り10%で、1億5,186万円(40歳時点:819万円、50歳時点:3,037万円、60歳時点:9,041万円)
投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイは1965年からS&P500種株価指数のデータを追跡しており、同社によると1965~2021年までの指数の年率リターンは10.5%(複利)。
もちろん、マイナスリターンの年もあるので、現実はきれいに平均10.5%のリターンにはなりません。
しかし、5%のリターンは低く見積もっても現実的といえそうです。
今の20代、30代あるいは40代の場合は、将来の年金や退職金があまり期待できないなか、3000万から4000万円ほどを蓄え、老後を迎えられれば、少しは安心した老後生活を送れるのではないでしょうか。
先ほどの運用結果で、今度は65歳以降の取崩しをシミュレーションします。
取崩期間は、65歳から95歳までの30年とします。
取崩しが可能な月額は、次の通りです。
- 利回り5%で65歳で4,544万円になった場合:取崩可能な月額は、毎月24.3万円(残高:75歳時点 3,694万円、85歳時点 2,300万円)
- 利回り6%で65歳で5,698万円になった場合:取崩可能な月額は、毎月34.1万円(残高:75歳時点 4,769万円、85歳時点 3,077万円)
- 利回り7%で65歳で7,204万円になった場合:取崩可能な月額は、毎月47.9万円(残高:75歳時点 6,182万円、85歳時点 4,128万円)
- 利回り10%で65歳で1億5,186万円になった場合:取崩可能な月額は、毎月133.2万円(残高:75歳時点 1億3,810万円、85歳時点 1億84万円)
流石に利回り10%の毎月133万円はオーバーかもしれませんが、利回り5%でも毎月24万円使っても大丈夫です。
もちろん、上記の取り崩し以外に、「年金」があります。
日本年金機構によれば、2023年度の夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額は22万4482円です。
今後の年金額はどうなるかわかりませんが、夫婦二人の年金額に加えて、月額24万円を追加利用可能なら、毎月合計46万円の資金があります。
十分豊か老後生活も可能と考えられます。