自己啓発

老後 │ 資産●●●万円を超えると、老後の心配がなくなる

  1. HOME >
  2. 自己啓発 >

老後 │ 資産●●●万円を超えると、老後の心配がなくなる

金融広報中央委員会から「令和5年」の「家計の金融行動に関する世論調査」が公表されています。
そこには日本人の老後の心配も掲載されています。
そして「ある資産額」を超えてくると「老後を心配している」状態から「心配しない」状態に変化していきます。

はい!こんにちは。元リーマン埼玉 (@saitamawoker)です。

今回は「資産●●万円で老後の心配が消える」というテーマで紹介いたします。

あなたは、老後に関して次のどれに当てはまりますか?

  • 「それほど心配していない」
  • 「多少心配である」
  • 「非常に心配である」

金融広報中央委員会の「令和5年家計の金融行動に関する世論調査」によると、日本人の大多数は「老後が心配である」という結果です。

そこで今回は統計データをもとに

  1. 日本人の老後の心配具合を見ます
  2. その後、老後を心配する理由、心配しない理由を見た上で
  3. 資産額がいくらになると老後の心配が軽減されるのか見ます

この内容を見ることで

  • 日本人がどれくらい老後に心配しているのか
  • どの程度資産を蓄えれば老後の心配がなくなるのか

がわかります。
いつもは私の独断と偏見、主観的な内容ですが、今回は統計データに基づく内容です。

是非、あなたの将来の参考になれば嬉しいです。

私のブログやYouTubeチャンネルでは、お金の知識を通じて、あなたの人生の可能性を豊かにする情報をお届けしています。
すべては、ありのままに生きるために。
自分の人生、何か会社にコントロールされている、世間や他者の目を気にしすぎている、誰かが敷いたレールに乗っかっているな、自分の人生でこれでいいんだっけ?と感じている方!
是非、あなたも私やブログやYouTubeチャンネルの視聴者の方々と共に、人生を自分のものにしていきましょう!

老後が心配な割合:日本人の約8割

調査結果

令和5年「家計の金融行動に関する世論調査」によると、老後が心配な割合は

  • 二人以上世帯:78.4%
  • 単身世帯:77.9%

という結果です。

日本人の約8割が老後が心配という傾向は過去の統計データがある2007年から大きく変わっていません。
しかし、単身世帯、二人以上世帯とも2020年以降「心配していない」という割合も微増しています。

調査の中身

この調査は単身世帯2500世帯、二人以上世帯5000世帯を対象としています。
なお、資産は金融資産(預貯金、株式、投資信託、保険、債券等)を意味し不動産は含みません。

調査は「老後の生活についての考え方」という質問に対して

  • 「心配していない」
  • 「心配である」

で回答するものです。
なお、「心配である」は以下に大別されます。

  • 「心配である」の区分
    • 「多少心配である」
    • 「非常に心配である」

近年は「老後を心配していない」という割合が微増している

過去の時系列データも公開されています。
二人以上世帯では1997年以降、単身世帯では2007年以降のデータがあるため、共通して2007年以降を見ていきます。

近年、特に2020年以降においては、単身世帯、二人以上世帯共に「老後が心配である」という割合が減少し、なんと「老後を心配していない」という割合が微増しています。
意外ですね~。

  • 「老後を心配していない」割合
    • 二人以上世帯
      • 2008年リーマンショックのタイミングを最低に「15.3%」
      • 2023年では「21.6%」
      • この間で「6.3%」上昇
      • なお、最高は2021年の23.0%
    • 単身世帯
      • 2008年リーマンショックのタイミングを最低に「13.7%」
      • 2023年では「22.1%」
      • この間で「7.4%」上昇
      • なお、最高は2021年の23.6%

「心配である」の割合は、上の「心配していない」の裏返しの結果となります。

老後の生活を心配している理由(老後を心配している世帯)

老後を心配する理由は複数回答可能で選択肢が用意されています。

2023年の回答で割合が大きい順トップ5は次の通り。
順位は二人以上世帯、単身世帯ともに同じ結果です。

順位二人以上世帯単身世帯理由
1位68.1%69.6%十分な金融資産がないから
2位49.3%50.1%年金や保険が十分ではないから
3位37.1%34.7%生活の見通しが立たないほど物価が上昇することがあり得ると考えられるから
4位25.0%28.2%現在の生活にゆとりがなく、老後に備えて準備(貯蓄など)していないから
5位19.0%14.6%退職一時金が十分ではないから
出所:金融広報中央委員会「令和5年家計の金融行動に関する世論調査」。老後の生活を心配している理由(老後を心配している世帯)

2007~2023年の傾向の変化を見ます。

単身世帯、二人以上世帯共通として

  • 約70%前後が「十分な金融資産がない」で大きな変化はなし

一方で減少傾向、つまり心配の要素ではなくなっているものは単身世帯、二人以上世帯共通として

  • 「年金・保険が不十分」
    • 2007年「70%前後」から2023年は「50%前後」と「20%前後」減少
  • 「退職一時金が十分ではないから」
    • 2007年「25%~28%」から2023年は「14~19%」と「10%前後」減少

そして、近年「年金・保険が不十分」「退職金が不十分」から心配要素が高まっているのが

  • 「生活の見通しが立たないほど物価が上昇することがあり得ると考えられるから」
    • 2017年に「17.3~22.3%」を底に、2023年は「34.7~37.1%」に上昇。16%前後上昇しています。

近年は、年金と退職金の期待が薄くなる中で物価上昇と為替・円安が、老後の心配に大きく影響していると考えられますね。

老後の生活を心配していない理由(老後を心配していない世帯)

続いて老後を心配していない理由について、2023年のトップ5を見ていきます。
二人以上世帯と単身世帯で、心配していない理由の1位と2位は共通で「年金・保険があるから」「十分な金融資産があるから」です。
回答のパーセンテージを見てもこの2つが老後を心配していない主な理由といえるでしょう。

二人以上世帯:老後の生活を心配していない理由

順位二人以上世帯理由
1位54.9%年金や保険があるから
2位39.8%十分な金融資産があるから
3位20.5%十分な金融資産はないが、老後に備えて着々と準備(貯蓄など)しているから
4位17.6%退職一時金があるから
5位11.8%その他
出所:金融広報中央委員会「令和5年家計の金融行動に関する世論調査」。老後の生活を心配していない理由(老後を心配していない世帯)

単身世帯:老後の生活を心配していない理由

順位単身世帯理由
1位44.7%年金や保険があるから
2位33.0%十分な金融資産があるから
3位25.7%その他
4位18.5%十分な金融資産はないが、老後に備えて着々と準備(貯蓄など)しているから
5位10.0%生活の見通しが立たないほど物価が上昇するとは考えられないから
出所:金融広報中央委員会「令和5年家計の金融行動に関する世論調査」。老後の生活を心配していない理由(老後を心配していない世帯)

近年は「老後を心配していない理由」に変化が見られる

二人以上世帯では老後を心配していない理由として「年金や保険があるから」が過去もトップの理由です。
しかし、回答の割合が2007年以降60~70%を推移していましたが、2023年は54.9%に落ち込んでいます。
また、逆に「十分な金融資産があるから」が2007年以降10~15%前後を推移していましたが、2023年は39.8%に大幅上昇しています。
単身世帯も同じ傾向です。

この傾向からも将来の年金制度の不安から老後の生活は国に頼ることではなく自分で対策していくことの重要性を感じられます。

資産がいくらあれば、老後の心配が軽減されるのか?

ここまでの内容で次のことがわかったと思います。

  • なんとなく日本人の80%は老後を心配しているんだな~
  • 老後を心配している世帯は「十分な金融資産がない」「年金や保険が不十分」が主な理由
  • さらに最近は「物価上昇」も老後の心配に拍車をかけている
  • 逆に老後を心配していない世帯は「年金や保険がある」が最大の理由だが「十分な金融資産がある」が近年の伸びている

以上の内容は何となく想定通りの結果ですね。
この内容をご覧になっているあなたは「資産形成に興味がある」若しくは「実践中である」という方が多いでしょう。
恐らく「老後を心配していない」という方、「いやいや老後は心配だよ」という方もいらっしゃるでしょう。

いったい「いくらの資産額」で老後の心配がなくなるんだ~というお声もあると思いますので、さらに深掘りして見ていきます。

二人以上世帯:資産1,000万円を分岐点とした傾向

二人以上世帯:老後の生活について心配ない心配である
(多少心配+非常に心配)
多少心配非常に心配
資産1,000万円未満13%87%37%50%
資産1,000万円以上38%62%46%16%
出所:金融広報中央委員会「令和5年家計の金融行動に関する世論調査」。老後の生活について。

単身世帯:資産1,000万円を分岐点とした傾向

単身世帯:老後の生活について心配ない心配である
(多少心配+非常に心配)
多少心配非常に心配
資産1,000万円未満16%84%31%53%
資産1,000万円以上43%57%39%18%
出所:金融広報中央委員会「令和5年家計の金融行動に関する世論調査」。老後の生活について。

資産1,000万円は一つの分岐点である

結論、資産1000万円が老後の心配において大きな分かれ目です。

資産1000万円を分岐点に「老後を心配していない」が約3倍増えます。
「老後が非常に心配である」が、約1/3になります。
凄い変化ですよね。

資産1000万円未満だと、世帯の半数以上が「老後が非常に心配である」という結果です。
正直、「老後が非常に心配である」と思いながら日々の生活を送るのは結構しんどいはずです。
これが、資産1000万円を超えてくると「老後が非常に心配である」という心理不安はかなり軽減されます。
そして「老後は心配ない」という心理面も増加していきます。
この結果からも「資産1000万円」が持つ可能性を感じられます。

資産額別の老後の生活について

もちろん、この結果を見ると「資産1000万以上で一括り」だから「資産1000万円」と「資産3000万円」で結果も違うやろ!というツッコミもあるでしょう。

その通りです。もう少し深掘りしていきましょう。

二人以上世帯の結果

資産心配ない心配である
(多少心配+非常に心配)
多少心配非常に心配
0~500万円未満13%87%34%53%
500~1,000万円未満15%85%49%37%
1,000~2,000万円未満22%78%53%25%
2,000~3,000万円未満31%69%52%16%
3,000万円以上58%42%36%7%
出所:金融広報中央委員会「令和5年家計の金融行動に関する世論調査」。老後の生活について。(四捨五入により完全に100%とならない場合あり)

資産500万円未満だと「老後が非常に心配である」が50%以上占める。
資産1000万円以上は「老後が非常に心配である」が25%となり500万円未満と比較し半減。さらに「老後は心配ない」も20%を超えてくる。
さらに資産2000万円以上は「老後が非常に心配である」は10%台となり、「老後は心配ない」が30%を超える。
3000万円以上で「老後は心配ない」が58%となり、過半数が「老後が心配ない」という状態になる。
そして、「老後が非常に心配である」も7%で10%を下回る状態となる。

ということで、これは主観的ですが二人以上世帯は

  • 「資産500万円」未満は「老後が非常に心配である」という心理状態
  • 「資産1000万円」で「老後は非常に心配である」という状態から脱却できるようになる
  • 「資産2000万円」で徐々に「老後は心配ない」と感じられるようになる
  • 「資産3000万円」で「老後は心配ない」という自信と確信を得られる

単身世帯の結果

資産心配ない心配である
(多少心配+非常に心配)
多少心配非常に心配
0~500万円未満15%85%30%54%
500~1,000万円未満20%80%39%41%
1,000~2,000万円未満28%72%41%30%
2,000~3,000万円未満37%63%43%20%
3,000万円以上61%39%33%6%
出所:金融広報中央委員会「令和5年家計の金融行動に関する世論調査」。老後の生活について。(四捨五入により完全に100%とならない場合あり)

資産500万円未満だと「老後が非常に心配である」が50%以上占める。
資産1000万円以上は「老後が非常に心配である」が30%となり500万円未満と比較し軽減。さらに「老後は心配ない」も約30%になる。
さらに資産2000万円以上は「老後が非常に心配である」は20%となり、「老後は心配ない」が40%近くなる。
3000万円以上で「老後は心配ない」が61%となり、過半数が「老後が心配ない」という状態になる。そして、「老後が非常に心配である」も6%で10%を下回る状態となる。

ということで、これは主観的ですが単身世帯は

  • 「資産500万円」未満は「老後が非常に心配である」という心理状態
  • 「資産1000万円」で「老後は非常に心配である」という状態から脱却できるようになり、また「老後は心配ない」と感じられるようになる
  • 「資産3000万円」で「老後は心配ない」という自信と確信を得られる

結果の裏付け

上記の資産額における老後の生活について、結果を裏付けるデータがあります。
それは「老後のひと月当たり最低生活費・年金支給時に最低準備しておく金融資産残高」という質問の回答結果です。

これを見ると2023年の結果では次の通りです。

回答老後のひと月当たり
最低予想生活費
年金支給時に
最低準備しておく
金融資産残高
老後のひと月
当たり最低予想生活費
(世帯主の年令が60歳未満)
年金支給時に
最低準備しておく
金融資産残高
(世帯主の年令が60歳未満)
ひと月当たり
最低生活費
(世帯主の年令が60歳以上)
二人以上世帯34万円1,920万円36万円2,001万円32万円
単身世帯34万円1,925万円40万円2,098万円25万円
出所:金融広報中央委員会「令和5年家計の金融行動に関する世論調査」。老後のひと月当たり最低生活費・年金支給時に最低準備しておく金融資産残高(金額回答世帯)

単身世帯の方が二人以上世帯よりも準備する資産額が多いのは少し面白い結果です。
最低準備しておく金融資産は、単身も二人以上世帯も資産約2000万円が気持ちの部分で鍵といえます。
この「2,000万円」を超えてくると「老後は心配していない」という状態に近づいていくでしょう。

まとめると・・・

資産1000万円で老後の心配というマイナスの呪縛から解放されていく。
資産2,000万円で老後について前向きになり、資産3000万円で老後が心配ないというプラスの身軽な状態になれます。

以上です。

是非、あなたも、私やブログ、YouTubeの視聴者の方々と一緒に、節約、貯金、副業、投資を励み、人生の新時代、人生の新しい景色を見に行きましょう。

-自己啓発
-, , , , , , , , , , , , ,

© 2024 元リーマン埼玉