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新NISAを開始して、次にやるとよいこと

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新NISAを開始して、次にやるとよいこと

資産運用の王道は、全世界株式やS&P500のインデックス投資を行う。
あとは淡々と積立を行い放置するだけ。
これが投資の王道であり、失敗のない資産形成。
以上です。

と、これで終わってもよいのですが、これだけだとどうしても面白くはないですよね。

こんにちは。元リーマン埼玉 (@saitamawoker)です。

今回は「新NISAを開始して、次にやるとよいこと」というテーマで紹介いたします。

先日知り合いから「新NISAを開始したけど次に何をやればいい?」という質問を受けました。
ということで、資産運用を開始した方が「次にやるとよいこと」を紹介したいと思います。
資産運用ベテランの方も忘れがちな観点もありますので、自分はどうかな?と振り返って頂ければ嬉しいです。

是非、あなたの資産形成の一助になれば嬉しいです。

私のブログやYouTubeチャンネルでは、お金の知識を通じて、あなたの人生の可能性を豊かにする情報をお届けしています。
すべては、ありのままに生きるために。
自分の人生、何か会社にコントロールされている、世間や他者の目を気にしすぎている、誰かが敷いたレールに乗っかっているな、自分の人生でこれでいいんだっけ?と感じている方!
是非、あなたも私やブログやYouTubeチャンネルの視聴者の方々と共に、人生を自分のものにしていきましょう!

はじめに・・・

今後のことを考える方法として

  1. バックキャスティング
  2. フォアキャスティング

があります。

詳細な考え方は、本内容の途中で紹介します。
今回の内容は、バックキャスティングの考え方に基づき紹介いたします。
もちろん、途中でフォアキャスティングにも触れていきます。

それでは本題に行きましょう。

人生の目標を設定する

貯金しててもお金は増えないし、TVやSNSで新NISAの話題が多いから、新NISAを始めたという方も多いでしょう。

もちろん闇雲に節約等行い、貯蓄や投資にお金を回してもOKです。
私は2022年、33歳のときに資産3000万円で会社員を退職しセミリタイア・サイドFIREに突撃、やりたいことをやる、やりたくないことはやらない人生に踏み切りました。

人生の目標設定は、5年後、10年後、20年後、30年後などなんでもよいです。
5年後に会社を辞めたい
10年後にマイホームを購入したい
20年後に田舎に移住したい
など

漠然と数字目標を設定すると途中で挫折する可能性あり

目標設定のポイントは1,000万円貯めたい、3,000万円貯めたいという数字よりも、どんな自分になりたいか?どんな人生、生活を送りたいか?を描いてみてください。
必要な数字は「人生目標の設定」の後に算出します。

その理由は次の通りです。
数字だけ、つまりお金だけを追い求めてもよいのですが、なぜその数字を目指しているのか?、動機がわからなくなり、途中で資産形成を挫折してしまう可能性があるためです。
仕事も同じですよね?
民間企業なら当然売上や粗利、営業利益等の目標設定があるはずです。
そのために獲得する「顧客数」や「年間の取引額(客単価)」「コスト削減」等。
それらの数字目標が営業やマーケティング担当、生産や業務改善担当には最終的な目標として設定されるでしょう。

ここで質問です。
あなたは、今勤務している会社の数字を達成するためにこの世に生まれてきて、学校に行って、そして今も生きているのですか?
本当は何か実現したい世界というか、社会というか、あるいは目の前の人に変化を与えるようなことをやりたいはずです。
しかし、日々会社の目標数字、あるいは自分の目標貯蓄額などに翻弄されると、本当に実現したいことを見失ってしまいます。

将来イメージが鮮明なら、将来の実現可能性が高まる

とはいえ、将来のことはよくわからない、想像つかないという方もいらっしゃるでしょう。
明確な目標がないと「いけない!」というわけでもありません。
ちなみに私は毎月の資産額、つまり数字を見るだけで快感を覚える超がつく変態です。
ダイエットしたい、健康でいたいを通り越して、単純に筋肉が大好きで筋トレをする人と同じ感覚かと思います。
なお、私は単純に筋トレも大好きです。

話を戻します、
自分の将来について「いつまでに」「どんな状態になりたいか」解像度を鮮明にして設定できると、それまでの人生戦略は明確になります。
結果、あなたの目標、将来は実現性の高いものとなります。
小さな一歩でもよいので、少し考えてみて頂けたら嬉しいです。

将来の描き方の方法として「マンダラチャート」や「タイムバケット」というのがあります。
マンダラチャートは大谷翔平が高校生の時に実践したものですね。
タイムバケットも同じようなものです。
詳細な説明は割愛しますが、どちらも自分の人生の地図のようなものです。
詳しくは、YouTubeやGoogle等で検索をお願い致します。

資産運用シミュレーションを行う

人生の目標設定を定めたら、次に数字の目標設定を行います。
例えば、人生目標が「10年後に会社を早期退職して夫婦で時間に余裕のある人生を送りたい」としましょう。

退職金などあると思いますが、会社退職後の生活費など想定しある程度の蓄えが必要になります。
夫婦共働き世帯なら、片方はフルタイムで働き、片方は早期退職をするのもアリです。

一例で次のシミュレーションしてみます。

前提

夫婦ともに現在50歳としましょう。
簡単なシミュレーションのため、子供は独立済、負債もないものとします。
退職金もなし、細かい税金や社会保険の考慮もなしとします。

現在の世帯の金融資産は1,000万円とします。
なお、令和5年金融広報中央委員会による統計データは次の通りです。
世帯主が50歳代の二人以上世帯の平均貯蓄額は1,611万円。
中央値は745万円でした。
ということで、平均値と中央値の間くらいの資産額です。

65歳ではなく60歳で退職し、その後は自由な生活を送りたいパターンを考えます。
前提の通り60歳時の退職金はゼロ円、65歳から夫婦で年金を世の中の平均通り約22万円を受給する。
夫婦で100歳まで生きるものとします。

年金支給までの60~65歳までに必要な生活費を計算してみる

「生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/2022(令和4)年度」によると、

  • 老後の最低日常生活費は月額で平均23.2万円
    • パターンAとします
  • ゆとりある老後生活費は平均37.9万円
    • パターンBとします

60~65歳の5年間で以下の金額が必要になります。

  • パターンA
    • 最低日常生活の場合:1,392万円
  • パターンB
    • ゆとりのある老後の場合:2,274万円

65歳以降に必要な生活費を計算してみる

65歳以降に年金が受給される場合、夫婦の平均年金受給額は約22万円です。

パターンA:老後の最低日常生活(平均23.2万円/月)を送りたい場合

老後の最低日常生活費は月額で平均23.2万円に対して、年金受給額は22万円です。
少し不足しますが、無駄遣いをしない場合は不足分を節約で補えるでしょう。
この場合は、60歳までに1392万円を蓄えておけば、一応生活できる試算です。

ターンB:ゆとりある老後生活(平均37.9万円/月)を送りたい場合

豊かな老後を送りたい場合の不足金額は、「生活費37.9万円ー受給額22万円=15.9万円/月」

100歳まで豊かな生活を送るとすると6,678万円の不足分が発生します。

この金額を見ると「マジか?!」となりますが、もう少し掘り下げてみていきます。

50歳から60歳でいくら積立投資を行えばよいか?

パターンA:老後の最低日常生活(平均23.2万円/月)を送りたい場合

50歳で金融資産1000万円の場合、結論、毎月の積立はゼロ円でOKです。

つまり、50歳から60歳までの収入は使い切ってOKです。
ちょっと衝撃ではないですか?

パターンAは受給する年金で老後の生活費を賄えます。
しかし、60歳で早期退職、65歳から年金受給ですので5年間分の生活費を蓄えておく必要があります。

50歳から1000万円を資産運用するとします。
過去30年の全世界株式の平均利回りは約7%ですが、低めに見積もり利回り4%でシミュレーションします。

この場合、資産1000万円を10年間放置、積立額ゼロ円で1,490万円という結果になります。
これを年金がもらえる65歳までに取り崩しを行うと、毎月27.4万円取り崩し可能です。
NISAではない場合は、含み益に関して約20%の税金がかかります。
超ざっくりの計算ですが、税金は次の通りです。
含み益490万円×約20%÷60か月=1.6万円/月
税金を控除しても、手取りは「27.4万円ー1.6万円=25.8万円」。
国民健康料等もあると思いますが、株式の譲渡所得には申告不要制度があります。
確定申告しなければ、国民健康保険料に株式の譲渡所得が反映されることはありません。
このあたりの所得税と国民健康保険料を考慮して、確定申告する・しないの損益計算は税理士さんにお任せしたいと思います。

少し話が脱線しました。
このパターンの検証結果は次の通りです。
利回り4%で資産1000万円を10年間放置すれば、60歳以降最低限の生活は可能ということです。
50歳から60歳までの収入は全て使い切り、毎月の積立額はゼロ円とする。
60歳から65歳まで5年間取り崩しを行った場合、65歳まで毎月税引後25.8万円利用可能です。
65歳以降は、1か月の平均年金受給額22万円で夫婦で最低限の生活を行う。

もちろん、最低限の生活は嫌だなという方もいらっしゃるでしょう。
将来の株式相場がどうなるかはわかりません。
利回り4%で試算していますが、結果が利回り4%以上に上振れするかもしれません。
このようなパターンの可能性も十分ありえます。

以上にように具体的なシミュレーションを行えば、漠然とした将来の不安というのが薄くなり、具体的な将来イメージ、行動へ繋がっていきます。

パターンB:ゆとりある老後生活(平均37.9万円/月)を送りたい場合

50歳で金融資産1000万円の場合、結論、毎月の積立は夫婦24.5万円です。
ハードルが高いですが子供が独立済、その他負債等なしの前提ですので決して不可能ではない数字かと思います。

仮に50歳時点で資産2000万円であれば、毎月の積立額は夫婦で14.5万円でOKです。
これは結構現実的ですね。

さらに50歳時点で資産3000万円ならば、毎月4.8万円の積立額でOK。

さらにさらに、50歳時点で資産5000万円ならば、毎月の積立額は不要。
もっと言うと、50歳から60歳の10年間は毎月15万円、年間180万円を資産から取り崩し行わないと100歳で資産がゼロになりません。

話を50歳時点で資産1000万円の前提に戻します。
毎月の積立が夫婦24.5万円の試算理由について紹介します。
金額はともかく、あなたの老後の生活のシミュレーション方法としてご参考くださいませ。

65歳時点で必要な資産額を算出します

65歳以降は、毎月15.9万円が不足します。
平均年金受給額22万円ーゆとりある老後生活費37.9万円=ー15.9万円/月

65歳以降、毎月15.9万円を取り崩しできるような資産額は65歳時点でいくらかを試算します。
すると、約3700万円という試算が出ます。

60歳時点で必要な資産額を算出します

60~65歳は収入がゼロの想定ですので、毎月37.9万円の赤字(年間455万円)です。
この分を取り崩し、結果65歳で約3700万円に着地する資産額が必要です。

これを計算すると、60歳時点で約5150万円という結果が出ます。

あとは50歳から60歳までの10年間で資産1000万円から資産5150万円までに必要な毎月の積立額を求めます。
すると、毎月24.5万円という結果が出てきます。

以上がシミュレーション方法です。
人生目標は当然人それぞれです。
そのため、必要な資産額や毎月の積立額も人それぞれです。
是非、あなたの人生目標を設定したうえで、それに必要な資産額や積立額を試算してみてください!

人生設計の方法

冒頭で紹介した通り、今後の人生設計方法として少し理論チックな考え方を2つ紹介いたします。

  1. バックキャスティング
  2. フォアキャスティング

結論、人生の目標や資産形成についてどちらが良くて、どちらが悪いという話はありません。

両方活用しながら、目標設定を行ったり、必要な資産額や毎月の積立額を設定し、行動していくことをお勧めいたします。

①バックキャスティング

バックキャスティング(Backcasting)とは、目標とする未来像を描き、その実現に向けた道筋を未来から現在へとさかのぼって記述する思考法です。
先ほどのように、「1.人生目標」を設定し、「2.必要な資産額や毎月の積立額」を試算した流れです。

②フォアキャスティング

フォアキャスティング(Forecasting)は現在の状況から出発し、将来の目標を特定せずに進行します。
現在の積み重ねに基づく未来を描きますが、その未来が望ましいかは保証されません。

こちらは、先ほどのシミュレーションでは活用しませんでしたので簡単に事例を紹介します。
現在、あなたは40歳で資産500万円、毎月3万円を積み立て投資しているものとします。
特に人生の目標を設定しているわけではない。
これを利回り4%で継続すると、
10年後の50歳で資産は1,180万円
20年後の60歳で資産2.210万円
となります。

これを踏まえて、将来をどうしよっか?と考えてもOKです。
先ほどのパターンだと、パターンAが実現可能です。
パターンBは厳しいですが、パターンAとBの中間は可能です。
パターンBを実現したいなら、毎月11万円の積立額を20年間、60歳までやる必要があります。
つまり、積立額を毎月3万円から11万円に増やす必要があり、節約や副業など入金力を高める必要があります。

こんな感じで、自分の人生目標や資産形成する目的が特にないな~という方は、フォアキャスティングとバックキャスティングの両方を駆使して、何か目的や目標を見出していただければと思います。

サテライト運用を行ってみる

これは応用バージョンです。
新NISAを活用されている場合、特に今後20年、30年以上資産形成が可能な方は全世界株式やS&P500の投資信託が最適解です。
非課税という利点を最大限に生かすためです。

仮に生活防衛資金や毎月の積立額に余裕があるならば、サテライト運用がオススメです。
淡々とやってつまらない、全世界株式やS&P500のインデックス投資に加えて少し変化のある投資を行うイメージです。
これにより、多少変化のある投資を行うことで、インデックス投資も飽きずに長期運用が可能になるでしょう。

サテライト運用とは、コア運用に比べて変動が大きい投資を行うものです。
コア運用は安定守りの運用です。これも資産運用する人、資産額、年代等によりますが、S&P500や全世界株式が該当します。
投資割合も人それぞれですが、ざっくりコア運用を投資額の80%、サテライト運用を20%程度の配分が精神的に安全でしょう。

サテライト運用はコア運用の対比ですので、これがサテライト運用ですという決まりきったものはありません。
イメージですが全世界株式やS&P500よりも変動があるものや米国の高配当ETF、あるいは暗号資産など投資の王道から少し外れるものが対象となります。
私は、日系個別株、米国高配当ETFなどでサテライト運用を行い、投資そのもの、つまりリスク(ブレ幅)を楽しんでいます。

まとめると・・・

資産形成に目的と目標をもつと、あなたの将来イメージに関して実現可能性が高まります。
さらに、余裕がある方は遊びの投資運用で、飽きずに長く投資を継続することができるでしょう。

是非、あなたも、私やブログ、YouTubeの視聴者の方々と一緒に、節約、貯金、副業、投資を励み、人生の新時代、人生の新しい景色を見に行きましょう。

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