こんにちは。元リーマン埼玉 (@saitamawoker)です。
私は、2022年33歳で、資産3000万円でサイドFIREを開始しました。
今回は、「FIRE後も幸せな人生を歩める人の特徴」について紹介します。
昨今、「FIRE」という言葉もYouTubeやブログ等で定着しつつあり、実際に若くして早期リタイアを実現している方もいらっしゃいます。
私自身も33歳でサイドFIREを実現しました。
最近、YouTubeの「宋世羅の羅針盤ちゃんねる」にて「実際のところ、FIREって幸せ?」(2022/10/14公開)という動画を拝見しました。
私自身共感する内容でした。
この動画を見た後に、FIRE後も幸せな人生を歩むにはどうすればよいのか、私自身考えさせられました。
そこで、今回は
- 若くしてFIREを実現している方の特徴から、
- 「資産」以外でFIREする前に準備しておくことを学び、
- FIRE後にも幸せな人生を築くヒント
を紹介します。
前提として、以下にご注意ください。
- FIREを実現した対象者について
- 親から資産をもらった、個別株などで一気に儲けたのような例外を除き、一般的な会社員が節約、貯金、積立投資などでFIREに至った例を扱います。
- FIREした人、全てを調査しているわけではないので、対象者の選定において私の好みも含まれます。
- 幸せの価値観について
- 幸せの価値観は人それぞれですので、あくまでも私の独断と偏見の内容です。
目次
結論
FIRE達成前に「資産以外」で準備しておくことは、会社員を退職した後でも「社会と接点を持つ活動がある」かつ、それが「本心からやりたいと思っている」という状態です。
今回の記事の関連動画は以下です
結論の理由
「本心からやりたい」と思っていることはあるが、「社会と接点を持つ活動がない」とどうなるのか?
「宋世羅の羅針盤ちゃんねる」の「実際のところ、FIREって幸せ?」の動画を踏まえて説明します。
この動画を拝見して感じましたが、結局若くしてFIREした方が完全なリタイア生活(ここでは「社会と接点を持つ活動がない状態」と定義します)を送るのは、精神的にキツイということです。
完全なリタイアのイメージとしては、全く働かずに、温泉旅行に行ったり、一日中読書をしていたり、動画を見ていたり、・・・という一人でも完結できてしまう生活です。
「本心からやりたい」と思っていたことやることについては、例えば、昔から行きたかった、旅行したかった場所に行くなどがあります。
最初は良いのですが、1年もそのようなことを続けていくとだんだんと飽きてしまう可能性があります。
宋世羅さんのご友人でも、FIRE後1年は旅行などやっていたものの、1年後には仕事復帰してしまう方も多いようです。
会社員を退職した後でも「社会と接点を持つ活動がある」という状態でFIREしないと、何事も一人で完結してしまい、日々の生活に刺激や気づきがなく、折角FIREしたのに退屈な人生になってしまうのでは?と感じます。
人間は社会性の動物といわれ、仲間を作り、分業し、社会を形成する知性を発達してきました。
人間の本能として、一人で完結する生活はなかなか難しいのかもしれません。
収入が発生するか否かは関係ない
サイドFIREを実現している私も日々の生活で感じています。
私自身はサイドFIREなので、収入が発生するか否かは置いておいて、ほぼ毎日働いています。
個人事業主で企業の業務支援、ブログやYouTube投稿などです。
このような社会と接点がある活動があるため、会社員退職後も充実な日々を送らせていただいています。
本心からやりたくてやっているため、収入が発生しなくても好きで継続しています。
私の記事やYouTube動画をご覧いただき、本当にありがとうございます。今後もお気軽にYouTube動画などご質問やコメント頂けると嬉しいです。
FIRE達成者の事例紹介
私の独断と偏見ですが、以下の事例を紹介します。
対象はネット等でFIRE達成者を探せることが前提になります。
FIRE達成者のブログやyoutubeなどの事例をもとに、FIRE達成後に必要なことを考察します。
三菱サラリーマン(30歳でFIRE)
- 会社員退職前
- 社会人1年目に、30代前半でのセミリタイアを計画。
- 投資ブログ『三菱サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみた』を運営。
- 給与の8割を高配当株・連続増配株に投資し、金融資産約7,000万円を達成。
- 2019年、30歳にして会社員を辞め、セミリタイアを実現。
- 退職後
- 退職後もブログは継続。
- 著書「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門 30歳でセミリタイアした私の高配当・増配株投資法」を執筆。
- 記事などが多数のTV局や新聞社などメディアに掲載され、楽天証券で講演も行っている。
- FIRE後は「やりたいことをやる(内発的動機づけ)」の方針で農業や林業、除雪作業など実施。
- その他、仕事かは不明だが日本各地を巡っている。
ぽんちよ(20代後半でFIRE)
- 会社員退職前
- 大学院を卒業し就職後、学生時代に何も挑戦しなかった自分を変えようと思い、友人に勧められた投資にチャレンジ。
- 投資・副業の経験や数々の失敗、転職を経て、「経済的自由を目指す人の背中を押す」ことをコンセプトに動画を作成。
- 2022年3月に20代で資産5000万円でFIREを実現。
- 会社員時代の時にYouTubeチャンネル登録者数20万人超。
- 「めざせFIRE! 知識ゼロから経済的自由を勝ちとる」等を執筆。
- 退職後
- 会社員時代の副業が現在の本業の模様。
- YouTube、ブログ、メディアの記事執筆などを行っている。
- また、法人向けにYouTube動画制作のコンサルタントもやっている。
ちーさん(30代でFIRE)
- 会社員退職前
- 20歳から投資を始める。
- 建築・インテリア会社に勤務。
- 夫とは家賃などは折半、通信費などは各々支払うルール。
- 仕事も会社も好きだったが、帰りが遅く疲れて仕事以外何もできないのがしんどいと思い、資産3000万円でリタイアを決意。
- 退職後
- ブログ「アラサーdeリタイア」、YouTube「ちーのゆるFIREな日々」を運営。
- 書籍「ゆるFIRE 億万長者になりたいわけじゃない私たちの投資生活」やメディア記事の原稿執筆などを行っている。
- YouTubeの影響で企業案件などの仕事も多い。
- 「毎日仕事に追われるようではセミリタイアした意味がないですよね。だから、自分がおもしろそう、やってみたいと思うものだけ、お引き受けするようにしています。」ということで、本心からやりたいことをやっている。
ミニマリストゆみにゃん(30代でFIRE)
- 会社員退職前
- ゲーム会社に勤務。
- 兼業でYouTube「ミニマリストゆみにゃん」を配信。
- ゲーム会社で激務で心も体もボロボロに。
- ストレス発散による浪費家だったが、トイプードルを飼うことがきっかけで部屋の片づけを行い、結果的にミニマリストになる。
- 親が会社を経営しており、手伝いもしている。
- 書籍「ミニマリストゆみにゃんのお金のつくりかた」を執筆。
- 退職後
- 30代後半。資産4000万円で会社員を退職。
- 親の会社の手伝いや、YouTube配信などを継続。
- 世界一周旅行が夢。セブ島で語学留学後、旅を実施予定。
元リーマン埼玉(33歳でFIRE)
- 会社員退職前
- 社会人になった頃は仕事のストレスなどで浪費家。
- その後転職を機に節約家になる。
- 中小企業診断士の資格取得に伴い、社会人6年目頃から副業も開始。
- 社会人9年目資産3000万円で退職。
- 退職後
- 中小企業診断士活動による業務支援、ブログ、YouTubeなどを行う。
- ブログやYouTubeは2022年10月現在収益なしだが、好きでやっている。
- 「やりたいこと」を「やりたいとき」に「自分で選択していくこと」をモットーに生活中。
事例の考察
今回はインターネットの情報でFIRE達成者を調べました。
ですので、傾向としてはネット関係の仕事(複業)をされている方になります。
もちろん色々な方がいるので一概に言えないですが、FIRE後も幸せな人生を築くヒントは以下が考えられます。
FIRE後も幸せな人生ヒント
- 会社員時代に複業を行っており、社会との関わりと複数の収入源を構築している。
- 会社員退職後も、会社員時代にやっていた複業の仕事を本心からやりたくてやっている。
- FIRE後の仕事は収入が多いか否かは、仕事を行う判断で重要な要素ではない。
FIRE後、退屈な人生
逆に宋世羅さんのご友人のように、退職後も何らかの社会との関わりがない状態です。
仮に本心からやりたくてやっている旅行など最初はよいけど、1年後などに飽きてしまい、結果的に会社員復帰してしまうのかなと思います。
もちろん、会社員復帰することが悪いことではなく、自分の本心に気づき、次の行動を起こすことが大事だと思います。
人生の分散
最近、学びなおし(リカレント教育)が注目されています。
「学校卒業→会社員生活→退職&老後」という一本道の人生ではなく、宋世羅さんのご友人のように、一度リタイア後も会社員に復帰する選択も多いにありだと思います。
むしろ今後はそのような人生(学校卒業→仕事→退職→学びなおし→余暇→仕事など)のサイクルを複数回繰り返したり、順番を入れ替えたり、そのような歩み方が今のVUCA時代によいかもしれません。
環境の変化が激しい現代において、一つのことをやり続ける(スキルアップ)のはリスクが高いからです。
投資は長期・積立・分散で時間と銘柄(国・業界など)の分散がポイントです。
同様に、人生の歩み方も複数に分散しておくことが、様々なことに対応できる力が身に付き、環境の変化に対応しやすいと言えるかもしれません。
補足としてリスキリングという言葉もあります。
リスキリングは、企業主体で、環境変化や経営戦略に対応し、必要な新しいスキルを従業員に身に着けさせること。(スキルアップではなく、別軸のスキル)
リカレント教育は、個人主体で、学びなおしていくこと。
なぜ、あなたはFIREしたいのか?
そして、やはりFIREする目的を明確にすることが大事です。
単純に仕事が嫌でリタイアするのではなく、FIRE達成者は、やりたいことがあるけど、会社員の時間に奪われて、なかなかやりたいことができないという特徴があります。
私自身もそうでした。
FIRE達成者の事例は次の通りです。
FIRE達成者をみると、「後悔したくない」という想いが伝わってきます。
三菱サラリーマン(30歳でFIRE)
「FIRE後は、以前からやりたかったことやその時やりたいと思ったことを片っ端からやっています。金銭も消費します。今まで特定分野を深掘りしたので、今後は「あ、こんな感じなんや」という経験を人生の早い段階で広く蓄積したいです。一通りそれを終えると、次の景色が自ずと見えてくると思っています。」
三菱サラリーマン(穂高 唯希) Twitter 2020/12/18ツイートより
ぽんちよ(20代後半でFIRE)
「挑戦したいことが増えたため。そして、もう少し自分に時間を使いたくなったから」
youtube「【我が人生】20代の若者がFIREするまでの物語」2022/4/8公開より
ちーさん(30代でFIRE)
「毎日仕事に追われるようではセミリタイアした意味がないですよね。だから、自分がおもしろそう、やってみたいと思うものだけ、お引き受けするようにしています。」
「トウシル(楽天証券)」FIRE CASE 02-ちーさん:30代前半で資産3,000万円!女子のサイド型FIREロードマップ
ミニマリストゆみにゃん
「今やりたいことを今やらないと後悔する。」
YouTube「ご報告」2022/10/21公開より
元リーマン埼玉(33歳でFIRE)
- 会社員を退職して「自分の時間を作る」という選択をしました。
- 企業の業務支援など個人事業主の活動に加え、ブログやYouTube投稿、企業の株主総会の参加、学びなおし(社労士資格など)をやりたく、なかなか会社員と並行活動だと時間的に実現が難しい状況でした。
まとめ
- FIRE前に遺産以外で準備しておくこと
- 以下の2つを両方備える
- 「会社員退職後でも社会と接点のある活動」
- 「本心からやりたいと思っている」
- 以下の2つを両方備える
- 「会社員退職後でも社会と接点のある活動」が欠けているFIREはどうなるか?
- 例:四国一周旅行、全国温泉巡りなど
- 人は社会との関わりが必要な動物なため、数年で飽きてしまう
- 「本心からやりたいと思っている」が欠けているFIREはどうなるか?
- 会社員の人生を大きく変わらない。(会社員を続けた方がよいかも)
- 原動力がないから、そもそもFIREに至らない可能性大きい。
- FIRE達成者の特徴
- 会社員時代から複業を行っている
- その複業は本心からやりたいと思っている(収入が発生しなくても続けたいこと)
- 会社員だと時間が足りない、今しか「やりたいこと」ができないと思い、「後悔したくない」からFIREしている
以上です。