資産額の構成要素は、「元本」「積立額(入金力)」「利回り」「時間」です。
資産5000万円を達成するために必要な要素は「入金力」「利回り」ではありません。
こんにちは。元リーマン埼玉 (@saitamawoker)です。
今回は「資産5000万円を貯めた方法」というテーマで紹介いたします。
2024年2月に、私の資産額が5,000万円を超えました。
2024年3月現在、株高等の影響で5400万円くらいになっています。
本当にですね、ピケティさんの「r>g」の実感が凄いです。
以前、資産5,000万円達成した人生観、人生の変化について触れました。
今回は「達成方法」について触れていきます。
私が資産5000万円を貯めることができたのも日々ブログやYouTubeでご視聴頂いている方、応援して頂いている方のおかげです。
それがモチベーションとなり、ここまで来ることができました。
誠にありがとうございます。
今回は資産5000万円の達成方法ですが、資産1000万円を目指す方、資産3000万円を目指す方にも共通する内容もあります。
是非、あなたの資産形成の一助になれば嬉しいです。
私のブログやYouTubeチャンネルでは、お金の知識を通じて、あなたの人生の可能性を豊かにする情報をお届けしています。
すべては、ありのままに生きるために。
自分の人生、何か会社にコントロールされている、世間や他者の目を気にしすぎている、誰かが敷いたレールに乗っかっているな、自分の人生でこれでいいんだっけ?と感じている方!
是非、あなたも私やブログやYouTubeチャンネルの視聴者の方々と共に、人生を自分のものにしていきましょう!
目次
前提
今回は私の経験をもとに、資産5000万円を貯めた方法や考え方を紹介いたします。
資産5000万円の達成方法ですので、貯蓄ゼロ円の方が参考になる内容は一部となります。
しかし、資産5000万円の達成方法との対比で資産1000~2000万円の達成方法も紹介いたします。
収入面においても、あくまでも平均年収程の庶民の方を想定しています。
もちろん高収入で入金力が高いことに越したことはないですが、それでは中身がない内容になってしまいますw
明確に資産額を区切る必要もないですが、資産1000~2000万円以上を保有している方が今回のご参考になる内容でしょう。
以上の前提で、私の独断と偏見、主観的に紹介していきます!
概要
今回の流れは次の通りです。
まず資産の構成要素を紹介します。
この構成要素を見ると、資産を増加させるために資産額に応じて行動することが異なっていることがわかります。
そして、構成要素に基づいて資産5000万円を達成する方法を紹介します。
それでは本題に行きましょう。
資産の構成要素を紹介します
資産額の構成要素は「元本」「積立額(入金力)」「利回り」「時間」です。
資産額の方程式は次の通りです。
資産 ≒ 元本・積立額(入金力)・利回り・時間
= I×(1+r)^t+Σa×(1+r)^t
≒ 元本×利回り^時間+合計(積立額×利回り)^時間
上記の方程式からわかる結論を次で紹介します。
結論:資産の構成要素からわかること
数学的な難しい話は割愛しますが、方程式から次のことがわかります。
資産額の大きさについては「指数」である「時間」が重要ということです。
簡単に「指数」について触れます。
足し算:3+4=7
掛け算:3×4=12
指数:3^4=81
ということで、指数の「4」の効果が大きいことがわかります。
先ほどの方程式では指数が「時間」となっています。
上記「3」にあたる部分は「元本」または「入金力」です。
資産の方程式に基づき資産5000万円を達成する重要なこと、つまり、それは「元本」と「時間」です。
具体的には、「元本を減らさないこと」「長い時間をかけて運用すること」です。
「そんなの当たり前やないか!」という声、「おいおい投資は「入金力」「利回り」だろ」という声もある思いますので掘り下げていきます。
「利回り」「入金力」は資産5000万円達成に重要な要素ではない
「利回り」が重要な要素ではない理由
それは、「利回り」の観点は資産5000万円の達成方法に重要な「差」が生まれるものではないからです。
私を含めて庶民の方の王道はインデックス投資です。
とすると、投資商品の最適解は明確で「S&P500」あるいは「全世界株式」です。
少しハイリスク、ハイリターンを狙うなら「ナスダック100」もありです。
ですので、皆さんの利回りは概ね「10%前後」でしょう。
ここに、個人の差は生まれません。
- 過去30年の平均利回り(米ドル)
- ナスダック100:13.3%
- S&P500:10.3%
- 全世界株式:7.8%
- 出所:マイインデックス
当然ながら「利回り」は変動があり我々がコントロールできるものではありません。
多くの方は「全世界株式」あるいは「S&P500」をネット証券でポチっと購入されていることでしょう。
つまり、資産5000万円の達成方法の前提要素です。
ということで、「利回り」の観点は資産5000万円の達成方法に重要な「差」が生まれるものではありません。
「入金力」が重要な要素ではない理由
それは、資産に対して「入金力」の影響があるのは投資元本が1000~2000万円くらいまでだからです。
投資は「入金力勝負やん!」という突っ込みもあるでしょう。
その通りです。
もちろん、入金力が高いことに越したことはないです。
例えば1か月の手取り世帯収入が100万円で月の生活費が20万円。
1か月に80万円も投資に回せる入金力があれば、恐らくあなたはこの内容を見ていないはずです。
高給取りではなく、平均年収くらいの庶民の方を対象に「入金力」が重要なのは「投資元本が1000~2000万円くらいになるまで!」です。
例えば、次の2パターンで資産1000万円増やすケースを考えます。
- 投資元本0円、毎月10万円を全世界株式に投資する(以下、全世界株式の利回りは7.8%と仮定)
- 資産0→1000万円は「6年6か月」必要となります
- 投資元本4000万円、追加投資は「一切無し」(つまり収入は全て使いきる生活)で全世界株式で運用する
- 資産4000→5000万円までの+1000万円は「2年11か月」という衝撃
- 資産1000万円貯めるまでは節約も頑張り入金力を高めていても結構な年数がかかるのに、資産額が増えれば入金しなくもて数年で+1000万円という現実です
- 仮に同条件で「毎月10万円積立」した場合は、4000→5000万円までの+1000万円は「2年2か月」です
ということで、資産を増やす上で次のことがわかります。
- 投資元本が小さいうちは「入金力」が重要な要素
- 投資元本が大きい場合は「入金力」は必ずしも重要な要素ではなくなる
「元本」と「時間」が重要
先ほどの結論で述べた通り、重要なことは「元本を減らさないこと」「長い時間をかけて運用すること」です。
つまり、資産5000万円を貯める上で「やってはいけないこと」「やってもよいこと」があります。
「やってはいけないこと」は「これまでの習慣を崩してしまう」ことです。
「やってもよいこと」とは「お金を適切に使う」ことです。
- 「やってはいけないこと」の「これまでの習慣」とは
- ①「元本を減らさない」習慣
- ②「長い時間をかけて運用する」習慣
- 「やってもよいこと」の「お金を適切に使う」は
- ①「自分に」お金を使う
- ②「他者に」お金を使う
- ③「遊びの投資に」お金を使う
やってはいけないこと:これまでの習慣を崩してしまう
「元本を減らさない」習慣を崩さない
例えば資産3000万円や資産4000万円となり、ある程度の資産になると蓄えに余裕が出てきます。
ここで次のような行動をとってしまうと、なかなか資産5000万円までは貯まりません。
- 大きな出費となる「高額な車」等を残価設定など高い金利のローンで買ってしまう
- 生活水準を大幅に上げてしまう
- 家計簿をつけるのを止めてしまう
「高額な車」も年数が経過しても価値が減少しない車(例えばGクラス、ランドクルーザーなど)を1%前後の低金利ローンで購入する分には絶対にダメというわけではありません。
しかし、資産価値が年数とともに減少する車に、さらに高金利でローンを組んだら資産を自ら減少させる行為です。
仮に仕事やライフステージの変化で収入が減った場合、ローンの返済は減りませんので家計を圧迫します。
下手したら、投資元本を崩して返済となるかもしれません。
生活水準も同様です。
これまで家賃など固定費を抑えていたのに、急に高額なマンションに引っ越しする。
無駄な飲み会など外食費を抑えていたのに、気が大きくなって、高級焼肉、高級寿司屋など「たまになら良い」ですが頻繫に行ってしまう。
気づいたら、貯蓄を取り崩してお金を使っていたということもあるでしょう。
家計簿も面倒となり記録を止めてしまう。
「家計簿」においても資産額を大きくなると、家計簿をつける目的が変わってきます。
つまり、節約時代のような「お金を使ってはダメ」というより「いくらまでなら使ってもよいのか」という観点に変わってきます。
その理由は投資元本が小さい時は「入金力」が重要だが、元本が大きくなると「元本を減らさない程度ならお金を使ってよい」からです。
「おいおい、節約投資系の内容なのにお金を使ってよい」とは矛盾しているだろという声もあるでしょう。
お金を使ってよい理由は、この後「やってもよいこと」で説明します。
いずれにしても、これらは資産1000万円、資産3000万円などの過程で習慣的に守ってきたことです。
これらの習慣を崩すと投資元本を減らす行為となります。
「長い時間をかけて運用する」習慣を崩さない
いわゆる、株式のガチホというやつです。
株価暴落があってもパニックならず売却せずに保有し続けるということです。
この習慣は、資産3000万円程貯まる過程で身に付く感覚かと思います。
私は「トランプショック」「コロナショック」「ウクライナショック」「米国利上げのショック」など様々暴落を経験してきました。
新NISAで初めて投資を行うという方は、2024年3月現在、直近で大きな暴落は経験していないかもしれません。
この経験は実際に暴落を経験しないと何とも言えません。
パニック売却しない一番良い対策は
- 株式投資を行っていることを忘れてしまう
- 何ならネット証券のパスワードを忘れてしまう
- 証券会社の自動ログイン機能をオフにする等
でしょう。
これなら焦って売却せずに投資を継続することが可能です。
やってもよいこと:お金を適切に使う
資産2000~3000万円以下は貯めるフェーズです。
そして、資産3000万円を超えて資産5000万円までの過程は徐々にお金を使うフェーズもグラデーション的に含まれてきます。
私たちの人生の目的はお金を貯めることではありません。
「やってもよい」ですのでやらなくても全く問題ありません。
ただ、資産1000万円、資産2000万円を目指して貯めてきた方は、私生活において結構我慢していた部分もあると思います。
ある程度資産が貯まり資産5000万円を目指す場合は、「これまでの習慣と切り替えて考えてOKなんだ」という感覚を持っていただけたらと思います。
「やってもよいこと」は具体的には以下の通りです。
- ストレスを溜めないようにお金を使う(自分に使う)
- 人との付き合いにお金を使う(他者に使う)
- 様々な投資にお金を使う(遊びの投資にお金を使う)
ストレスを溜めないようにお金を使う
「やってはいけないこと」で紹介した「元本を減らさないこと」にも関連します。
そのためにも、ストレスを溜めないように適切な消費は全く問題ありません。
資産1000万円や資産2000万円まで貯める過程では、やはり入金力勝負のため節約、支出の最適化が必要です。
私は仙人のような生活を送っていましたので過度な節約を行っていました。
節約中は、仕事後や休日など私生活ではほとんど図書館やカフェで1日中、資格の勉強を行っていました。
そのため、旅行も飲み会も洋服も不要のため、仕事終わりも休日もほとんどお金を使わず過ごしていました。
しかし、資産2000万円や3000万円等ある程度の資産が貯まり、これから資産5000万円を目指すぞ!という場合には過度な節約は不要です。
入金力よりも複利効果が大きくなるためです。
そのため、適度にお金を使い、自分の人生を充実できるようにお金を使って大丈夫です。
人との付き合いにお金を使う
これも資産1000万円、資産2000万円を貯める過程では矛盾するかもしれませんが、資産5000万円を貯める過程では結構重要です。
例えば、旅行、食事、懇親会等の交際費です。
お金の使途は大きく2つあります。
1つは友人や家族、お世話になった方々等との付き合いです。
もう1つは、仕事(趣味等)関係です。
前者は人生の思い出作りのためです。
後者は人生の学びのためです。
人生の思い出作り。
これまで本当は参加したかったけど節約意識のため、参加や連絡を見送っていたケースもあるでしょう。
ですが、人生で大切なことは資産を増やすことではなく、あなたが幸せな人生、充実した人生を送る、あるいは後悔のない人生を送ることです。
その過程において、家族や友人との想い出はきっと後の人生で思い出の複利効果が効いてきます。
この付き合いは、気持ちよくお金を使っていきましょう。
人生の学び。
こちらは、会社の無駄な飲み会に参加するということではありません。
もし、あなたが会社以外のコミュニティがあれば参加されることをお勧めいたします。
普段の生活では得られない刺激を受けることができます。
この刺激は、やはり今後の人生に大きく影響してくるでしょう。
私はサイドFIRE民として自営業者の立場です。
地元の地域関係、職業関係の懇親会や交流会が多々あります。
そこには、普段の生活なら会うこともできない方々から貴重なお話を伺うこともできます。
地元の名士、資産家、会社経営者などお金持ちの考え方や振る舞い、姿勢を肌で感じることができるので大きな学びがあります。
学びについて簡単に紹介しますと、書籍やYouTube等で言われている通り、お金持ちは謙虚で質素な方が非常に多いです。
30~40歳年下の私にも非常に言葉使いも丁寧で年齢関係なく他者に丁寧に対応されています。
やはり、彼ら、彼女らは、マウントをとったり直接的なお金持ちアピールをすることが後々トラブルに巻き込まれるということを身に染みているのでしょう。
逆に成金タイプはこういう集まりにそもそも参加されないので会うこともありません。
様々な投資にお金を使う
こちらは、「やってはいけないこと」の「長い時間をかけて運用する」習慣を崩さないことに関連します。
私も含め庶民の方の投資方針は、全世界株式やS&P500のインデックス投資が95点を取れる投資の最適解です。
ただ私もそうですが、インデックス投資はっきり言ってつまらない!
淡々とインデックス投信に積立投資を行うだけです。
そのため、飽きずに長期運用、ガチホするために余白で遊ぶことも重要です。
そこで、余白のお遊びの1つとして「サテライト投資」という考え方があります。
感覚は人それぞれですが、ざっくり運用資産の20%くらいをお遊び用に投資を行い、投資そのものを楽しむ感覚です。
あくまでも、余剰資金の中の余剰資金で運用を行うイメージです。
私の事例で恐縮ですが、少し紹介いたします。
私の楽しみの1つとして株主総会の参加があります。
株主総会の参加者をキョロキョロ見たり、株主から経営陣への質問がたまらなく面白いです。
そのため、日系大企業の個別株は複数所有しています。
また、以下も保有しています。
- 金融リテラシーの好奇心のため
- 暗号資産やインデックスの中でもハイリスクのナスダック100やFANG+
- 配当金狙いのため
- 高配当米国ETF、高配当の日系個別株
恐らく資産額最大化の合理性や投資の最適解を考えれば、「全世界株式」あるいは「S&P500」に100%投資していれば長期の視点で資産額も最大化されるでしょう。
資産管理も効率的です。
しかし合理性も重要ですが、投資そのものを好奇心をもって楽しむことも必要だと思います。
結果的に運用を長期で続けることに繋がると思います。
そのため一部遊びでの運用を加えています。
まとめると・・・
まとめです。
資産額が3000万円以上などある程度の額になると、入金力が減ってもそれ以上に資産は増え続けます。
つまり、収入を落としても、入金力が減っても「やりたかった仕事」あるいは「サイドFIRE」に挑戦してみても意外と大丈夫ということです。
是非、あなたも、私やブログ、YouTubeの視聴者の方々と一緒に、節約、貯金、副業、投資を励み、人生の新時代、人生の新しい景色を見に行きましょう。