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68歳の父が他界して、人生と幸せとお金に関して感じたこと

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68歳の父が他界して、人生と幸せとお金に関して感じたこと

死ぬときに後悔することのランキングは

  1. 自分の人生を歩めば良かった
  2. 一生懸命働かなければ良かった
  3. 自分の感情や心の声に従えば良かった
  4. 友達と連絡を取り合ってまた会えば良かった
  5. 自分を幸せにすべきだった

逆に死ぬ間際に

  • 「もっとお金を稼げばよかった」
  • 「アレを買っておけばよかった」

と後悔する人はいない。

オーストラリアで緩和的ケアの介護に長年勤めたウェア・ブロニーさんの「死ぬ瞬間の5つの後悔」からの引用です。

これって、節約や貯金、投資を行う過程で見えてくるものですよね?
まさに、FIREやセミリタイアを目指す過程で、後悔せずに死ぬことができるのでは?と思います。

こんにちは。元リーマン埼玉 (@saitamawoker)です。

今回は「68歳の父が他界して、人生と幸せとお金に関して感じたこと」というテーマで紹介いたします。

私事ですが2023年の年末に父が膵臓がんで他界しました。
享年68でした。
父は2023年1月頃に膵臓がんが判明しました。
膵臓は胃の裏側にあるため病気の早期発見が難しいことから「沈黙の臓器」と言われています。

膵臓がんに関して、最近だと経済評論家の森永卓郎さんが癌の公表をされています。
また、2023年11月に三井住友FGの太田社長(65歳)が膵臓がんで他界。
アップルの創業者、スティーブ・ジョブズも膵臓がんで亡くなったと言われています。

父に関して、当初2023年GW頃に手術し根治という予定でした。
しかし、抗がん剤治療よりも癌の進行が早く、手術が不可能ということで延命治療に切り替わりました。
GWから半年後、2023年年末に最期は自宅で息を引き取りました。
最期を一緒に看取ったのは、父からみて妻(60代後半)、母(90代後半)、兄(70歳くらい)、息子3人(1人はドイツから帰国)、長男の嫁、孫2人(7歳、1歳半)。

最期は、苦しむことなく安らかに眠りました。

私個人的には、最期の瞬間は「自宅」で「孫を含め家族」に見守られ、幸せな最期だなと感じました。
父が遺した「ノート」に書かれていたのは、「人生に後悔はない」「お前らには感謝している」というメッセージ。
良くも悪くも1年間で色々な体験ができたのでその内容を紹介したいと思います。

私のブログやYouTubeをご覧になっている方は、資産形成やセミリタイア、FIREに興味があり、また老後も心配だから早く備えをしたいという方も多くいるでしょう。

私のブログやYouTubeチャンネルでは、お金の知識を通じて、人生の可能性を豊かにする情報をお届けしています。
すべては、ありのままに生きるために。
自分の人生、何か会社にコントロールされている、世間や他者の目を気にしすぎている、誰かが敷いたレールに乗っかっているな、自分の人生でこれでいいんだっけ?と感じている方!
是非、あなたも私やブログやYouTubeチャンネルの視聴者の方々と共に、人生を自分のものにしていきましょう!

概要

人間いつ死ぬか、わかりません。
また、あの世に資産、お金を持っていけません。
もちろん、贈与や相続等という形で後世に残すことも可能です。

今回は改めて、人生、時間、お金、人間関係、仕事、健康など見つめ直す機会となりました。

前置きが長くなりましたが、本題に行きましょう。

今回お伝えしたいことは、次の通りです。

老後に備えて、資産を蓄えることももちろん大切です。
しかし、60代で死亡してしまうことや老後にお金と時間があっても体力の衰えや健康的な理由で人生を楽しめる可能性が減少します。

若い時の100万円が人生にもたらす価値と老後の100万円が人生にもたらす価値は違うということです。

68歳の父が他界して、私が人生、幸せ、時間、お金、健康に関して感じた結論は次の通りです。

  1. 人生終盤は、健康と想い出に優るものはないということ
  2. 人生終盤は、お金と時間をもってしても得られないものがあるということ
  3. 想い出は、自分自身の幸福、他者への幸福、両方の複利効果となるということ
  4. だから、健康である今、想い出を作っておくことは重要であること
  5. そのために、お金を貯めること、お金を使うこと、時間を自分のため他者のために使うことのバランスが大切であること

最後に補足として癌の治療費も紹介します。
医療費や民間保険契約のご参考になればと思います。

これまでの時系列をベースに上記結論に至った事実や感じたことをお伝えします。
心境や対応についても変化があるので、あなたの今後の人生の参考になれば嬉しいです。

この内容で「人生」「お金」「時間」「幸せ」「健康」について改めて、自分を振り返るきっかけにして頂ければ幸いです。

リタイア後の父の生活を振り返り、私が感じたこと

それは、私自身完全に満足できる親孝行をできたわけではないが、「全くできなかった」という「後悔」は回避できたことです。
これに尽きます。

父は65歳の手前頃、2019年に会社員を退職しリタイア生活となりました。
老後は、趣味のゴルフと旅行が生きがいのようでした。

父は、言ってました。
「埼玉の家からだと現役時代に遠くて行けなかった西日本(伊勢神宮、熊野古道や出雲大社、九州地方等)を中心に旅行したい」と。

私もなるべく親孝行はしたいと思ってました。
なので、父の定年退職のタイミングで伊勢神宮や熊野古道、那智勝浦の西日本旅行に連れて行きました。
また、父は温泉好きでもあるので「世界最古の宿」でギネス認定されている「西山温泉 慶雲館」にも連れて行きました。

父も母も満足そうでした。
私も今を振り返り、旅行に連れて行って良かったと思っています。

というのも、私は独身実家暮らしで父の老後にやりたいことを結構聞くタイミングがありました。
それを全部叶えるのがベストですが、2つ3つは叶えることができました。
逆に「全部できなかった」という「後悔」を回避できたともいえます。

当初はまさか68歳で他界するとは思いもしません。
人間、いつ亡くなるかわかりません。
やはり「できるタイミング」で親孝行しておいて、私自身も「満足」というか「後悔がない」人生に繋がっていると感じます。

逆に、もし「父がやってみたい」と言っていたことを「1つもできずに」お別れしてしまった場合は、未来永劫それは実現できません。
それこそが、自分の人生にも「後悔」という形で残ってしまいます。
この「後悔」は、「お金」(キャッシュリッチ)では当然解決できませんし、「時間」(タイムリッチ)が解決してくれるものでもありません。
それを回避できたのは、今後の自分の人生においても、きっと後に響いてくるなと感じています。

2023年年明け:父の膵臓がん判明で私が感じたこと

それは、幸せを目指すことよりも後悔しない人生を目指すことも意味があるということです。

2022年後半から、父の体が細くなっていることを母が心配していました。

少し父に関して前提の説明です。

もともと、父は野球推薦で大学の硬式野球部、社会人もセレクション等で都市対抗野球に出場する大企業に就職しました。
そのため、比較的体格は良いまま(半分は肥満)、老後を迎えました。

しかし、自発的な運動は大嫌いのようで、徒歩数分の自宅近くのコンビニですら車移動です。
老後は趣味のゴルフ以外は、ほとんど外出しません。
自宅で寝ているか、TVを見ながらお菓子を食べているか、庭の家庭菜園をやるか、庭でゴルフのパターの練習をする程度です。
補足ですが、タバコも吸わないですし、お酒はほとんど飲めませんが、糖尿病の持病はありました。

ということで、年々、足の筋力は衰え、足が細くなっているのは感じていました。

確かに、母と私で、何かおかしいなと薄々は感じており、母も父に「おかしくない?」と進言していました。
でも、昭和の亭主関白に近い父は、その進言をほぼ無視し、医者にも相談せずという状態でした。

ようやく、2023年1月頃に糖尿病の通院の際に医師に軽~く相談し、検査することとなり、癌が判明と至りました。
その時はステージ4というわけではなく、ステージ2か3くらいだったと記憶しています。
そのため、医師の診断では手術で根治の確率が50%以上と説明を受けた覚えがあります。

家族内で癌の事実は共有しました。
ただ、確率は50%くらいとはいえ、手術で治るという前提でした。
私も含め家族内では「早く見つかって良かったね~」くらいの感覚でした。

父からも、私たち兄弟には「オレのことは気にするな。お前らがやりたいことを優先しろ」と言われました。

ということで、私は以前からやりたかった埼玉と西日本の「二拠点生活」を開始することになりました。

正直、ここに関しては後悔なく、父の言う通りにやっておいて良かったと感じます。
私が父の近くにいたところで、何かができるわけもなく、病気が良くなることはありません。
二拠点生活ですので、1か月の半分は実家の埼玉におりましたので、父の様子も見ることができました。

2023年GW頃:手術不可能、延命治療への切り替えで感じたこと

それは、資産よりも「想い出」の複利効果が爆発するということです。

2023年のGW頃に当初想定と異なり、根治不能で延命治療のみという診断を受けました。

ただ、5月頃はまだ父も見た目は元気。
私自身もあまり死期が近い感じを受けませんでした。

医師からの余命宣告はなかったと記憶しておりますが、長くて2年くらいだろうという感覚でした。

しかし、この頃から少しずつ父も我々家族も最期に向けて準備の段階に入った感じがします。

私は父に対して、次の書物をプレゼントしました。(正確には貸してあげました)

  • FIRE民では有名の「DIE WITH ZERO」
  • 兄がドイツに住んでいることもありドイツ生活の把握のため「ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか」

これらを渡したのは、父に残された時間はないけど決して人生を後悔して欲しくないと思ったからです。
父が何か最後の人生の希望というか、目的が見つかればよいなという想いです。

私は父の私生活を全部把握しているわけではないですが、私個人から見て父の生活が少し変わった感じが2つありました。

変わったこと①:「過去」「未来」に関して記録をするようになった

元々、父は私たち家族の写真をアルバムにまとめたり、父のゴルフの記録など残したり、少しマメなところはありました。
「DIE WITH ZERO」の影響かはわかりませんが、ノートに「膵臓がんの症状」や「これからやりたいこと」「過去やってきたこと」を記録するようになりました。

「これからやりたいこと」は、旅行で行きたい場所や、食べに行きたいお店など。
「過去やってきたこと」は、これまでプレーしてきたゴルフ場や、旅行した場所、大学時代や社会人の野球部時代に一緒にプレー、あるいは対戦した元プロ野球等です。
あと、全然関係ないと思うのですが「PDCA」や「OODAループ」の定義がメモしてあり、私は吹いてしまいました。

まあ大した内容は書かれていないのですが、しっかり「想い出」を振り返っていました。

この「想い出」というのが人生の幸せに大きく寄与するものかなと。
そして、人は最期を意識すると逆に最期はこんな感じなのかなと思いました。

「DIE WITH ZERO」でも書かれていますが、「想い出の複利」というヤツです。

変わったこと②:「友人」や「家族」と「頻繁に」過ごすようになった

父は20代後半に地元埼玉に戻ってきたので、父の中学時代、高校時代の友人(後輩、同期、先輩)が比較的多くいました。

癌判明以前から、週に1回くらいは友人とゴルフに行ったりしてましたが、癌判明後も継続していたと思います。
ただ、2023年秋頃から抗がん剤治療の副作用で発熱など体調が悪くなり、ゴルフは難しくなりました。

それでも、友人とランチに行ったり、家に遊びに行ったり、家に来たり、比較的友人と会うようになっていました。
もちろん、親しい友人には癌を公表していたので友人も多少気を遣っていただいたのかもしれません。
あとは、何よりも「7歳と1歳半の孫」を溺愛していましたので、孫の誕生日会や運動会等を楽しみ生活していました。

ここで感じたのは、改めて「想い出の複利」の重要さです。
変わったこと①の「想い出の複利」は、父個人にとっての複利です。

変わったこと②の「想い出の複利」は、父以外の友人や家族に対する複利効果です。
もちろん、父自身も残された人生に悔いを残さないように生活してましたが、恐らくそれは、家族や友人等これからも生きていく人たちにも重要な意味をもたらすものと感じます。
つまり、遺された家族や友人にも、想い出の複利効果が働き、幸福感が高まるのでは?ということです。

私たち家族も8月に、父と母、兄弟3人、長男家族(嫁、孫2人)と、長野県の白馬に最後の家族旅行に行きました。
これが本当に最後の家族旅行となりました。

2023年年末:父の他界で感じたこと

それは、健康で自由に移動できることが幸せなのかもしれないということ。

冒頭でも触れている通り、2023年年末に孫含め家族全員に見守られる形で、父は自宅で永眠となりました。
2023年秋以降、抗がん剤治療は続けているものの、日に日に体調は悪化していたと母から聞きました。

1週間に1回の抗がん剤投与で、投与後4~5日くらいは副作用が強くて家で寝込む日々。
1週間に2日程度は少し体が楽になり、外出できる体力と気力があるようです。

そして、亡くなる約2ヶ月前に、抗がん剤治療を止めたようです。
抗がん剤治療を止めることで父の考えでは副作用がなくなり、少しは体が楽になる希望をしていたようです。
結果は癌の進行がさらに早くなり悪化の一方でした。

奇跡的に亡くなる1か月前に、夫婦で1泊2日の旅行に行けたようです。
これを最後に入院と自宅療養を繰り返す日々が続きました。

食事に関しても胃から腸へ流れなくなり、1日中嘔吐が続く日々でした。

ここまで来ると、食べたいものは食べられない、行きたい場所にも行けない状況です。

父の最後の希望は

  • 自宅で生活したい
  • 日光にある有名な水羊羹をまた食べたい
  • 父が好きだった、舟和の芋羊羹とあんこ玉を食べたい

でした。もちろん、食べれないのですが。

改めて、健康の重要性、そして今できることを身に染みる日々でした。
YouTuberの「ミニマリストゆみにゃん」さんがこう仰ってました。

「ゆみにゃん」さんは、世界旅行に行ったようですね。
世界旅行クルーズでは老後リタイアした夫婦が多いが、体調不良や病気で旅行途中で帰国する方も多い事実。

つまり、60代、70代でお金があっても、若い時と比べて楽しめることには限界があるということ。
老後で時間とお金があっても、健康的な体がないと人生十分楽しめないですね。

父から学んだ教訓と医療費の補足

父から学んだ教訓

今回の内容をまとめると次の通りです。

  1. 人生終盤は、健康と想い出に優るものはないということ
  2. 人生終盤は、お金と時間をもってしても得られないものがあるということ
  3. 想い出は、自分自身の幸福への複利効果と、自分以外への他者への幸福の複利効果となるということ
  4. だから、健康である今、想い出を作っておくことは重要
  5. そのために、お金を貯めること、お金を使うこと、時間を自分のために使うことのバランスが大切

死ぬときに後悔することの5つのことは

  1. 自分の人生を歩めば良かった
  2. 一生懸命働かなければ良かった
  3. 自分の感情や心の声に従えば良かった
  4. 友達と連絡を取り合ってまた会えば良かった
  5. 自分を幸せにすべきだった

逆に死ぬ間際に

  • 「もっとお金を稼げばよかった」
  • 「アレを買っておけばよかった」

と後悔する人はいない。

オーストラリアで緩和的ケアの介護に長年勤めたウェア・ブロニーさんの「死ぬ瞬間の5つの後悔」からの引用です。

父の相続に関しては相続税にかすりもしないものでしたし、遺された母の生活のために息子全員は相続せずに母に託すという形になりました。
父のノートに「人生に後悔はない」と書かれていたことは、働き過ぎず、晩年も友人と程々に遊び、自分軸で生きていたからだと思います。

癌治療の医療費は貯金で賄える

最後に補足です。
がんの医療費が気になる方もいると思いますので簡単に紹介します。
民間保険の契約を迷われている方は一参考にしてみてください。

抗がん剤治療等は、健康保険の対象です。
そのため、高額医療費の対象となります。
高額医療費は被保険者の収入次第ですが、父の場合は最初の3か月は6万円前後、4ヶ月以降は4万4400円までとなります。
父の闘病は約1年でしたが、日本が世界に誇れるの健康保険制度で100万円の貯金があれば十分医療費は賄えます。

お子さんが小さいなどの場合は掛け捨ての民間保険に入る分には良いと思います。
しかし、そうでなければインデックス投資による資産運用で賄う方が経済的には合理的です。

是非、あなたも、私やブログ、YouTubeの視聴者の方々と一緒に、節約、貯金、副業、投資を励み、人生の新時代、人生の新しい景色を見に行きましょう。

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