2022年3月に会社員の最終出勤日を終えて、サイドFIREを開始しました。
「元リーマン埼玉」(@saitamawoker)です。
今回は、生きがいと副業がテーマです。
私自身、複業として、会社員と中小企業診断士の活動をしていました。
その経験をもとに、今回は生きがいと報酬面の両方を実現する方法として、中小企業診断士のパラレルキャリアについてお伝えします。
以下の観点でご覧ください。
- パラレルキャリアとは?
- 仕事による生きがいとは?
- 中小企業診断士の報酬はいくらか?
- 中小企業診断士で生きがいも収入アップも実現できるのか?
中小企業診断士の概要は以下の記事です。
関連動画です
目次
パラレルキャリアとは?
近年、パラレルキャリアという言葉を耳にする機会が増えました。
パラレルキャリアは、著名な経営学者であるピーター・ドラッガーが提唱した考え方。
ドラッガーの著書「明日を支配するもの」にて、
「人間の寿命が組織の寿命より長くなった現代において個人が1つの組織に依存することなく、第二のキャリアを主体的に積んでいくことが重要である」
ドラッガーの著書「明日を支配するもの」
と説いた。
次に、複業、副業、パラレルキャリアについて定義を確認しよう。
各定義は中小企業診診断協会のHPで公開されている特集記事より引用する。
複業
副収入を主目的とせず、自身の夢の実現、社会貢献、スキルアップなどを目的として複数の活動・業務を並行して行うこと。
企業内診断士のパラレルキャリア(令和4年4月)
副業
主に副収入を目的として、主たる業務(本業)のほかに働くこと。「社会・企業における制度としての副業」の意味でも使用する。
企業内診断士のパラレルキャリア(令和4年4月)
パラレルキャリア
複業によって築いた複数的なキャリア。「複業」がある一時点の働き方を指すのに対し、時間軸(人生における働き方)を含んだ概念である。
企業内診断士のパラレルキャリア(令和4年4月)
仕事の生きがいとは?
生きがいのある状態とない状態
仕事のいきがいがある状態は、上図の第3次的条件にあるような、「意欲」が満たされている状態だろう。
自己実現ができている、自発性がある、充実している、自分で完遂できる、奉仕をしている(他者への貢献)など。
仕事の生きがいが大きい状態は、「会社がやりたいこと」と「自分がやりたいこと」が大きく重なっている状態と考えます。
これが実現できている会社員の方は幸せだと思います。
私自身、新卒入社のときは、以下のような状態でした。
会社のやりたいことと(降ってくる仕事)と、自分のやりたいことがほぼ重なっていない状態です。
この時の私は、仕事のストレスから浪費家になっていました。仕事もこなすだけで精一杯です。
パラレルキャリアという選択肢
生きがいも収入も向上させる方法として、パラレルキャリアという選択肢があります。
イメージは図3です。
仮に会社と自分のやりたいことがあっていなくても、無理やり複業にて仕事のやりがいを得てしまう方法です。
会社の方針ではなく、自分の方針のもと、自分のやりたいことを実現できる。
収入は会社員での安定収入があるため、単純に夢を追っていて仕事と収入がないということにはならない。
会社員との組み合わせにより、絶大なる効果を発揮できます。
会社員では割り切って、スキルアップと業界や業務の知見を深めること、そして安定収入を確保することと考えます。
そして、会社員にて得られたスキルと知見を活用し、本当にやりたいことを複業として実現します。
中小企業診断士というパラレルキャリアと生きがい
結論から述べますと、中小企業診断士の仕事はパラレルキャリアに最適であり、生きがいを非常に高めてくれます。
パラレルキャリアに最適な理由は
- 会社員でも休日等で仕事(副業)ができる
- 会社員のスキルを活かせる(初期投資や特別な準備は不要)
ためです。
生きがいを高めてくれる理由は
- 中小企業経営者との仕事は楽しい
- 中小企業診断士は自分個人の生存戦略(ライフプラン)に役立つ
ためです。
順番に見ていきましょう。
中小企業診断士の仕事
まず、仕事です。
仕事は、大きく公的案件と民間案件があります。
公的案件は、行政や商工会議所等からの受託案件です。
調査、セミナー、プロジェクト支援、経営相談員業務があります。
1回限りや1日限りなどスポット案件などあります。
民間案件は、中小企業との顧問契約や業務委託などです。
中小企業は土日祝日営業の会社もありますので、日程は調整次第です。
会社員のスキルを活かせる
中小企業診断士はコンサルティング業務がメインです。
したがって、普段の会社員の仕事を活かせます。
- 事業計画策定
- サービス・商品開発
- 業務改善
- システム開発
- ITサービス導入
- 営業販促展開
- 広報、法務等
なんでも大丈夫です。
また、業務だけでなく、業界の知見なども含まれます。
中小企業は仕組やルールなど整備されていないケースや専門人材がいないケースが多いです。
何かをやりたくても、どうすればよいかわからないというケースが多いです。
中小企業がやりたいことを少しでも助けることが出来れば、その会社にとっても大きな進歩です。
その貢献があなたのやりがいにつながります。
中小企業経営者との仕事は楽しい
顧客は中小企業経営者です。
もちろん、経営者ですので厳しいです。
色々なコンサルや取引担当者を見てきています。
しかし、経営者ですので、自社の経営ビジョンや想い、地域社会のこと、苦労話など普段の会社員ではなかなか経験できないことを味わえます。
もちろん、普段から中小企業経営者とお仕事されている方は十分ご理解されているかと思います。
判断についてもオーナー経営者ならば即断即決です。
目の前にいる顧客(経営者)が想いを語り、即断即決できるので、自分の提案したことが良くも悪くもすぐに実行に移されます。
中小企業経営者と会社の未来のことを考え、それが顧客企業、そして地域社会の発展に繋がれば、中小企業診断士として大きな生きがいとなります。
次は、中小企業診断士の収入について見てみましょう。
中小企業診断士は自分個人の生存戦略(ライフプラン)に役立つ
中小企業診断士の試験では、主に以下のようなことを学習します。(科目名ではありません)
- 経営理論
- 財務会計
- 経済,経済政策
- 組織論や人間心理
- マーケティング
このような学習が企業経営ではなく、個人の生存戦略、ライフプランにも活かすことができます。
特に、節約、投資、副業などを実践している方には最適です。
詳しく見てみましょう。
- 経営理論
- 弱者(中小企業)の戦い方です
- ドメイン(企業定義)、差別化戦略、ニッチ戦略、事業ポートフォリオ等
- 個人に置き換えると仕事とプライベート
- 仕事、会社員、副業、起業、パラレルキャリア)等。個人が楽しく、幸せに生存してくために、様々な選択肢のメリデメを踏まえ、人生のどのステージで何をどのように組み合わせるか?
- 弱者(中小企業)の戦い方です
- 財務会計
- 変動費、固定費、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー
- 資産の考え方、費用の考え方、現金の支出収入の考え方
- 節税、家計簿、貯金、節約、投資等に直結
- 経済,経済政策
- 株価、為替、経済政策など
- 投資に直結
- 組織論や人間心理
- 組織個人のモチベーション、感情など維持、向上、低下
- お金が全てではないよ。目的意識。
- 幸せ>豊かさ
- マーケティング
- どのようなビジネスがなぜうまくいっているのか
- 市場、商品、サービス
- 収入を得る観点で副業の内容選択に
中小企業診断士の収入
中小企業診断士には、企業内診断士(独立せずに会社員を続ける方)と独立診断士があります。
企業内診断士の収入は会社の収入に大きく依存します。
中小企業診断士の特徴として、大企業の管理職(40代や50代)が多いです。業界は金融、製造、IT業界が主です。(私の経験則です)
独立診断士は統計情報があります。
中小企業診断士の年間売上(収入)
ボリュームゾーンは500~800万円ですね。
2番目は1000~1500万円です。
年間100日のコンサル業務がある診断士が対象のアンケート結果です。
続いて、副業の参考となる報酬を確認しましょう。
中小企業診断士業務の報酬(目安)
私の経験則と診断士のアンケート結果を踏まえると報酬は以下の通りです。
- 公的案件
- 業務支援やセミナーなど 4~7万円/日
- 相談員業務 平均1万円/回・時間
- 民間案件
- 顧問契約 平均17万円/月
- コンサル業務 平均10万円/日
- セミナー 10~20万円/日
スポット案件もありますので、副業としても稼ぎは悪くないです。
民間案件は自由契約ですので、顧客やスキル次第では青天井です。
中小企業診断士で生きがいも報酬も実現できるのか?
以上を踏まえると、結論は実現できます。
私自身も、現在はサイドFIRE生活で独立状態ですが、会社員時代はパラレルキャリアとして実現していました。
会社員の仕事は在宅ワーク中心ですが、毎日無力感があり、毎日疲れてました。
しかし休日は中小企業診断士として中小企業支援を行っており、それが会社員生活の生きがいでした。
会社員と副業で2カ月休みなし(平日は会社、土日祝は副業)の生活を経験しましたが、大きな疲労はありませんでした。
それは、やはり副業が生きがいになっていたからかもしれません。(働き方改革もありますので良い子は真似してはいけません)
あなたの幸福を祈ります。