経済面や社会面の不安よりも、忘れてはいけない「もっと重要なこと」があります。 それは、・・・・
はい!こんにちは。元リーマン埼玉です。
今回は「33歳でセミリタイアに踏み切る瞬間の気持ち」というテーマで紹介します。
私のブログやYouTubeをご覧になっている方は、資産形成やFIREに興味があるという方が多いでしょう。
YouTube動画のコメントでも「資産●●●万円貯めてFIREを目指してますが、FIRE後の生活が不安です」というお言葉を頂きます。
直近では、円高の進行や日経平均の過去最大の暴落もあり、投資を始めた方には損失を抱えている方も少なからずいらっしゃると思います。
そのような中でFIREやセミリタイア生活を送るのは不安半分という方もいらっしゃると思います。
FIREに踏み切る瞬間(before)の気持ちと実際踏み切った後(after)の気持ちを、私の独断と偏見、主観的「だけ」で紹介いたします。
今回の流れは次の通りです。
- 私のFIRE瞬間当時と今の状態比較は?
- FIREの不安①:お金の不安は?
- FIREの不安②:社会的孤立の不安は?
- そもそも不安はなぜ発生するのか?不確実と確実について。
- 経済的社会的な不安よりも、もっと恐ろしいこと
是非、あなたの人生の一助になれれば嬉しいです。
私のブログやYouTubeチャンネルでは、お金の知識を通じて、あなたの人生の可能性を豊かにする情報をお届けしています。
すべてはありのままに生きるために。
自分の人生、何か会社にコントロールされている、世間や他者の目を気にしすぎている、誰かが敷いたレールに乗っかっているな、自分の人生でこれでいいんだっけ?と感じている方!
是非、あなたも私やブログやYouTubeチャンネルの視聴者の方々と共に人生を自分のものにしていきましょう!
目次
私のFIRE瞬間当時と今の状態比較
2022年、33歳の時に資産3000万円で会社員を退職しました。
具体的には、2022年1月の年明け早々に辞表を提出。
3月上旬から4月末まで有給消化し、4月末に退職しました。
しっかりと、新年度の4月に有給が付与されることを人事に確認し、最終出社日と退職日を調整しました。
一見図々しいと思われるかもしれませんが、これも会社の評価や周りから「どう見られるか」は気にせずに、活用できる制度や仕組みは徹底的に活用するという、確固たる信念のもとに実行しました。
項目 | FIRE前 | FIRE後 | 備考 | |
仕事 | 本業 | 会社員 | 個人事業主 | ― |
副業 | 中小企業支援 | ― | ||
お金 | 収入 | ― | 減少 | 年度で変動あり |
生活費 | 10万円以下 | 10万円前後 | 大きな変化なし 若干増加 | |
資産 | 3060万円 | 最高6000万円 | 2024年8月の暴落により 一時は最大800万円減少 | |
心情 | 希望 | 80% | 95% | +15% |
不安 | 20% | 5% | -15% |
2022年1月。
辞表を提出した2022年1月の資産は3060万円。
内訳は現金300万円、株式投資信託で時価2,760万。
なお、含み益は約450万円でした。
2024/8現在。
収入はFIRE前より減少し、投資の入金力は落ちました。
資産は約2倍の6000万円になりました。
直近8月に株価大暴落もあり、資産はピーク時6000万円から800万円程度減少。
今は少しは回復してきましたね。
生活費はFIRE前において、奨学金の返済含め1か月9万円前後生活している月が多かったです。
現在は極端な節約はしていませんので、1月10万円を超える程度の生活費です。
心情面はこの後詳しくお話ししますが、結論だけ申すとFIRE前は希望80%、不安20%、FIRE後の現在は希望95%、不安5%です。
以上、私のFIRE前後の属性がわかったところで、本題に入っていきましょう。
FIREの不安①:お金の不安は?
FIREに向けたよくある「不安」の1つはやはり「お金」ですね。
FIRE後の生活費や老後の心配があるかなと思います。
FIRE直前は不安がゼロかと言えば、ゼロではありません。
しかし、私は不安がほとんど「ない」に等しい状態でした。
ということで収入と支出、蓄え(資産)に分解して紹介します。
支出面の不安は??
まず、先に支出です。
FIREに踏み切るにあたり、支出に関して何か不安を感じることはありませんでした。
支出は自分でコントロールできます。
そのため、FIRE前もFIRE後もある程度想定可能です。
私は独身でしたので、FIRE前の支出は月に10万円以下。
FIRE後も節約を継続。
現在はあまり節約を意識せず、人生の瞬間に後悔しないようにお金を使いたいときに使う感じです。
そのため、現在はFIRE前よりも支出は増加しています。
仮にご家庭がある場合やお子様がいる場合でも、FIRE前後で急に支出が変化することも考えにくいですので、お子様等の成長や独立に伴い、中長期的な支出の目安がわかるかと思います。
いずれにしても、生活水準を変えなければ、支出に関して大きな変動はありません。
支出における不安払拭ポイントは、毎月の家計簿を管理し支出の計画と実績管理を行う、ということであります。
収入の面の不安は??
収入はお金関連の中で一番の不安ポイントでしょう。
FIRE直前で今後の収入に不安はないのか?
というとこれも「不安はほとんどありません」
そして、FIRE後の現在においても「不安はあまりありません」
それは、私が「資産家一族の末裔で、莫大なる不動産収入や莫大なる遺産が確定している」からではありません。
掘り下げていきましょう。
FIREにより当然会社員の収入はなくなります。
私はFIRE直前で中小企業支援の副業収入が1か月10万円ちょっとありました。
会社員退職後も中小企業支援の活動は続けるつもり。
未来永劫続くわけではありませんが、一応直近は生きていける収入源があります。
また、FIRE前の2021年の配当収入は税込で72万円あり、2021年に高配当株の仕込みも行い、2022年は約100万円の見込みになっていました。
FIREによる収入減は確定要素ですが、最低限の収入もあります。
生活費は月10万円前後ですので、収入が足らない!!!という不安はほとんどありませんでした。
むしろ、会社員生活の時間がまるまる自分の時間になりますので、今後の未来に向けたワクワク、希望しかありません。
それは今も変わりません。
収入面における不安払拭のポイントは、会社員退職前から副業や配当収入等、金額の多寡に関らず何かしら収入源を構築しておく、ということであります。
蓄え(資産)の不安は??
これは資産運用シミュレーションを行うことで、およその資産推移のイメージが可能です。
支出と収入の話から、FIRE後に毎月の収支は赤字になることはなさそうということがわかっていました。
仮に入金力がゼロとしても、元本の利回りで将来の資産がどれくらいか予測を行うことができます。
FIRE年数 | 年齢 | 3% | 5% | 7% | 10% |
当時 | 33 | 2,760万円 | |||
7年目 | 40 | 3,400万円 | 3,910万円 | 4,490万円 | 5,540万円 |
17年目 | 50 | 4,590万円 | 6,440万円 | 9,040万円 | 1億5,000万円 |
27年目 | 60 | 6,190万円 | 1億610万円 | 1億8,160万円 | 4億610万円 |
37年目 | 70 | 8,360万円 | 1億7,480万円 | 3億6,510万円 | 10億9,930万円 |
利回りが3~10%の範囲でシミュレーションを行い、ある程度の資産の幅を把握します。
現在はFIREして2年が経過した35歳。
もちろん積立投資を行っていることもありますが、既にFIRE後の7年目40歳時の利回り10%の資産額(5540万円)は達成しています。
今後の世界経済はどうなるか分かりませんが、将来のシミュレーションしておくことで、現在の立ち位置を理解できます。
将来の予測により、将来の資産が全くわからなくて不安ということは回避できます。
資産形成における不安払拭のポイントは、利回りに幅を持たせ、入金力ゼロによる資産推移の下限(悲観的パターン)を把握する、ということであります。
FIREの不安②:社会的孤立の不安は?
続いて、社会から取り残される不安、社会的孤立ですね。
結論から申し上げます。
私は会社員時代の方が社会的孤立を感じており、FIRE後の今の方が社会との繋がりが増えている感じがします。
私のブログやYouTubeをご覧いただく視聴者の方々も、その繋がりの1つと感じています。
本当にいつもありがとうございますmm
会社員や公務員等の方は職種によると思いますが、組織内部の人間関係が全てという方は多いのではないでしょうか。
私も新卒で大手IT企業に入社し、まさに組織の内部が人間関係の全てでした。
あくまでも組織の看板で仕事や人間関係が生まれ、組織の看板がなくなれば、その関係は終了する。
そんな感じでした。
しかし、今は自営業者です。
組織というより「私という人間」で社会的な関係を構築しています。
各地域には自営業者の方々も普通にいますので、組織と組織ではなく、人と人で繋がっている感じです。
独身、ぼっちコミュ障、人見知りの挙動不審の私がそう感じるので、通常通り社会生活を送れる方なら、社会的な孤立や疎外感に関して特段問題ないのでは?と思います。
私は入っておりませんが、色々インフルエンサーの方がFIREコミュニティも運営されています。
そのようなコミュニティに入り、新しい人間関係を構築するのも良いでしょう。
私は「中小企業診断士」という国家資格を保有しています。
資格なんて意味がない、特に中小企業診断士は意味がないと言われます。
各都道府県に協会があり、協会に所属すれば会社員時代に比べ学べる機会が多くあります。
年代関係なく緩い人間関係も形成できますので、改めて「中小企業診断士」の資格を取得できてよかったと思っています。
また協会から専門家案件の依頼もあります。
国の省庁、都道府県や市町村、商工会議所や商工会における中小企業診断士専門の業務です。
また、各地域には、自営業者が入会する全国共通の団体が多数あります。
青年会議所や商工会議所青年部、倫理法人会やロータリークラブ、ライオンズクラブ等。
これらの団体が良い悪いではなく、自分の行動次第で社会的に孤立することは防げるということをお伝えします。
ということで、社会的孤立不安を払拭するポイントは、自分次第の行動でいくらでも可能性がある、ということであります。
そもそも不安はなぜ発生するのか?
不安は、「不確実」な状態から生まれるもの
不安発生の要因は、「不確実」と「確実」の影響が大きいですね。
不安の言葉の意味を調べます。
「気がかりで落ち着かないこと。心配なこと。また、そのさま。」
goo辞書
少し漠然としますね。他を調べます。
社会福祉法人 恩賜財団 済生会のHPによると次の通りです。
「不安とは、対象や根拠がはっきりしないままに漠然とした恐れを抱くことです」
社会福祉法人 恩賜財団 済生会のHP
医学的定義かもしれませんが、goo辞書よりもしっくりきます。
大事なポイントは、「対象や根拠がはっきりしないまま」という定義です。
「対象や根拠がはっきりしないまま」だと不安になる。
逆に「対象や根拠がはっきりすれば」不安は軽減できると言える。
つまり、FIREの不安の要因は「漠然とどうなるか分からない」という「不確実」な状態が不安の要因です。
「収入が減る」「社会的に孤立する」という「確実」なことがわかれば不安にはなりません。
それは対策ができるからです。
あなたが2日後に大阪で用事があるため、東京から大阪に行くと仮定します。
2日後に台風で東海道新幹線が運休になると「確定」していれば、その他の方法に絞って対策することができます。
明日の予定と2日後の大阪の予定を比較し、明日の予定をリスケできるなら、明日の予定はリスケして、明日から大阪に移動するのもアリです。
一方で、東海道新幹線が動くかもしれないし、止まるかもしれないという「不確実」な状態だと、対策の判断が難しいでしょう。
何事もなく動いていたら、明日の予定をリスケするのは勿体ないと思うでしょう。
もちろん、リスケにより追加のコストも発生するでしょう。
いずれにしても「不確実」なものは「不安」の要因になります。
FIREの不安は、収入減少や社会的孤立ではない
FIRE直前の不安も同じです。
FIRE後の支出が明確であること。
収入も減ることが事前にわかっていれば、1か月の収支がわかります。
それで生活できるのか?できないか?は事前にわかります。
毎月の収支が赤字にならなければ、資産運用により長期的に資産は増加します。
FIRE後の不安は
- 経済面
- 収入が減ること、資産が減ることではなく
- 収入がどうなるか分からないこと、自分の蓄えが増えるのか、減っていくのか分からないこと
- 社会面
- 社会から孤立すること、社会との繋がりが弱くなることではなく
- 繋がりがどうなるか?わからないことです
以上のような不安を抱えてFIREに踏み切れないと思う方も多くいらっしゃるでしょう。
老後の不安も同様です。
老後が不安なのは、老後にいくら蓄えがあればよいか、わからないからです。
その根本的な理由は、自分が何歳まで生きるのかわからないためです。
加えて、将来の物価がどうなるのか、わからないためです。
将来もらえる年金は「ねんきん定期便」である程度わかります。
現在の物価水準においては、ある程度の老後の生活費もわかるでしょう。
ただ、自分が何歳まで生きるのか?将来の物価がどうなるのか?それにより将来の水準で生活費がどれくらい必要かは分かりません。
それが不安の大きな要因でしょう。
話を戻します。
FIRE後の経済面、社会面の不安は「不確定要素」を明確にし、「確定要素」にすることで対策が可能です。
しかし、経済面や社会面の不安よりも、忘れてはいけないもっと重要なことがあります。
経済的、社会的な不安よりも、もっと恐ろしいこと
それは、時間は有限であること、自分の寿命、強いては、健康寿命は有限であること。
親の時間、子供の時間は有限であること、今の時間は今しかないということです。
失ったお金はまた得られるかもしれませんが、失った時間、過ぎ去った今この瞬間は二度と取り戻すことはできません。
私は将来の経済的社会的な不安よりも、自分の時間を失うことが非常に恐怖と感じました。
FIREを目指す本質は、「時間」にあるといえます。
とはいえ、本質は「時間」とか言っているけど最低限「お金」は必要だよな!!というご意見もあるでしょう。
おっしゃる通り、皮肉なことに、今この自分の時間を取り戻すには、お金と向き合わければなりません。
生きていくには、生活していくには最低限お金は必要です。
お金を貯めて資産運用を行うことはもちろん、それ以外にも「足るを知ること」が大切です。
日本人なら世界的にも高品質なサービスを低コストで受けることができます。
物価高で最近は値上げされていますが、1000円くらいで最高に気持ちいい温泉とサウナで整うことができます。
200円くらいで美味しい缶ビールが飲めて昇天することができます。
冷房が効いてネット環境も盤石、快適な図書館もありますし、カフェ併設の本屋で未購入の本を読みながらコーヒーで優雅な時間を過ごすこともできます。
他人と比較して豊かである、幸せであると思うのではなく、自分がどう感じるかです。
2013年の世界幸福度ランキングでは、北欧諸国に続いてブータンが世界8位にランクインし、世界一幸せな国と広く知られるようになりました。
しかし、2019年に156カ国中95位にとどまって以来、このランキングには登場していない。
幸福度が急落した理由は、ブータンの国民が他国の生活と比較してしまったから。
ブータンは情報鎖国で他国の情報が入ってこなかったため、純粋に自分は幸せかどうかがこのランキングに反映されていたといえます。
その後、他国の情報をブータン国民が知るようになり、他国の生活と自分たちの生活を比較してしまい、他国の先端的な生活に比べてブータンが劣っていることを知ってしまったのでしょう。
他者と競争して切磋琢磨することは素晴らしいことですが、自分が幸せかどうか、豊かかどうかは他者と比べるものではありません。
まとめると・・・
あなたは、鳥籠の中の鳥と野生の鳥、どちらかにあなた自身がなるとしたら、どちらを選びますか?
以上です。
是非、あなたも、私やブログ、YouTubeの視聴者の方々と一緒に、節約、貯金、副業、投資を励み、人生の新時代、人生の新しい景色を見に行きましょう。